2025年10月生まれの男の子3,722名の名前をもとに、今人気の「古風レトロネーム」のよみをランキング形式で紹介します。
1位 そうすけ
2025年10月の「古風レトロネーム」首位に輝いたのは「そうすけ」。年間ランキングでは2023年に27位、2024年は33位と安定した人気を保っています。10月の月間名前ランキングでは16位に入り、注目の「古風レトロネーム」です。
名付けでは「湊介」・「颯介」・「想介」・「壮亮」などが人気でした。「〜すけ(介・助・佑など)」で終わる名前は大正〜昭和生まれに多く使われた伝統的な名付けスタイル。「介」は「仲介」や「助ける者」、「佑」は「助ける」「守る」といった意味があることから、「しっかりと人を支え、周囲に頼られる人物になってほしい」という願いが感じられます。
2位 ゆづき
2位は「ゆづき」。年間ランキングでは2023年80位、2024年85位と安定して人気が続いています。月間ランキングでも10月は27位でした。
名付け例では「悠月」「優月」などが人気。「月」の字が古風で情緒ある印象を与えるのが特徴。10月は秋の夜空に澄んだ月が美しく映える季節でもあり、月を用いた名前「ムーンネーム」が選ばれやすい時期。夜空のような静かな美しさや神秘性、落ち着きとやさしさを感じさせる名前です。
3位 りつ ※同率
同率3位は「りつ」。年間ランキングでは2023年26位、2024年28位と上位常連の人気。10月の月間名前ランキングでも30位に入りました。
「音階」・「法則」に由来し、伝統的な意味を持つ漢字「律」が用いられています。品格と静けさを備えた、和の美しさが漂う人気の名前です。
3位 ちはや ※同率
同率3位に入った「ちはや」は、2023年53位、2024年49位と安定した人気を維持。10月の月間名前ランキングでは30位でした。
「ちはやぶる」という言葉は百人一首や古典文学にも登場する言葉で、勢いが激しい、神秘的な力を持つという意味があるとされています。名付けでは「千隼」・「千颯」などの表記が見られます。「千」がもつ豊かさと限りない可能性、「ちはや」の古典的な響きが合わさった名前です。
5位 あき
5位は「あき」。年間ランキングでは2024年は98位。秋の季節には人気が高まり、10月の月間名前ランキングでは41位に入りました。
名付け例には「璃」「暁」などがありました。音の響きで「秋」の季節そのものを連想させます。二音でシンプルながら、日本らしい情緒を感じさせます。
6位 みつき
6位に入った「みつき」は、2023年76位、2024年70位と安定した人気。10月の月間名前ランキングでは51位でした。
名付けでは「充輝」「充希」などが多く見られます。本ランキング2位の「ゆづき」と同じく、よみの響きが「月」を思わせ、静かな情緒が漂う名前です。
7位 おと
7位の「おと」は、年間ランキングで2023年71位、2024年52位と徐々に順位を上げています。10月の月間名前ランキングでは63位でした。
「おと」は琴や鈴、風の音など、自然や生活の中にある繊細な和の音色をイメージさせます。また音楽や日本の伝統芸能を連想させ、古風で雅な趣を感じさせます。
名付けでは「桜都」「凰燈」など現代的な漢字が使われ、響きはどこか古風さもあるハイブリットな名前が多いのが特徴です。
8位 とき
8位に入った「とき」は、2023年99位、2024年72位と近年上昇傾向。10月月間名前ランキングでは68位でした。「とき」は「時」「刻」を連想させ、時間や季節の移ろい、人生の節目など時間を美しく表す古語の雰囲気のある響きです。名付けでは「飛輝」など現代的な漢字が用いられていました。
9位 うた ※同率
9位の「うた」は、10月の月間名前ランキングでは78位でした。よみから連想される「歌」や「詩」は、文学的で雅な印象を持ちます。近年の名付けでは音の響きの良さ、
和風なのに新しさを感じる「二音ネーム」トレンドなどの理由から人気が上昇しています。
名付けでは「侑汰」「詩太」などが使われていました。古風な響きとやさしさを兼ね備えた「古風レトロネーム」です。
9位 いと ※同率
同率9位の「いと」は、2023年66位、2024年64位と人気が続く名前。10月の月間名前ランキングでは78位でした。
「いと」は「糸」のイメージから、着物文化や日本の伝統工芸を連想させます。また細く長くつながる縁や丁寧で繊細な印象があります。名付けでは「維斗」「絃」などが使われていました。古風かつ、しなやかで品のある名前です。
▼男の子の「古風レトロネーム」では、「そうすけ」「りつ」「ちはや」など、どこか懐かしさと品格を感じさせる名前が数多く選ばれました。また、「ゆづき」「みつき」など、「月」を連想させる名前が目立ったのも10月ならでは。秋の夜空や季節の移ろいが美しく感じられるこの時期は、古語や和の情緒を感じられる響きが人気を後押ししているといえます。
どこか懐かしく落ち着きがありながらも、漢字で現代的な印象のある「古風レトロネーム」がトレンドとなっていました。
photo:@ten_stagram0627さん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2025年10月1日(水)〜2025年10月25日(金)
回答件数:男の子:3,722件