「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は沐浴に関するご質問です。
Q.沐浴後の上がり湯はどうすればいいのでしょうか?
沐浴の際、泡でひと通り体を洗ったあと、上がり湯はどの程度すればいいのでしょうか? シャワーをすると、怖いのか泣いてしまうし、洗面器にためたお湯で一度流すだけでは、泡が落としきれない気がします。上の子がアトピー持ちのため、せっけん残りはよくないという意識が強く、しっかり洗い流してあげたほうがいいと思っていたのですが、赤ちゃんはどのようにしたらいいのでしょうか? それから、顔を洗うのも拭くだけできれいになるのか、泡で洗うべきなのか、疑問です。
沐浴の仕方について、教えていただけるとありがたいです。
宮川めぐみ助産師からの回答
沐浴のときには、せっけんをつけて赤ちゃんをお湯の中で洗っておられるかと思います。なので体につくせっけん分もそれほど濃くはないかと思うのですが、シャワーの水圧を弱めて、足元からゆっくりとかけ始めて、徐々に上のほうに上がっていくのもいいと思いますよ。また小さな湯桶で何度かかけてあげるのもいいと思います。
お顔は、お湯だけで拭いてもいいと思いますよ。お湯だけでも、汚れは落ちます。湿疹が出てくるようになったら、せっけんを使ってみてくださいね。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
ベビーバスでおこなう沐浴の手順
1.まずは左手で赤ちゃんの頭を支えます。頭を支えるときには、赤ちゃんの後頭部を支えましょう。耳をふさぐ必要はありません。そして、もう片方の手で赤ちゃんのおしりを支えます。
2.赤ちゃんのおしりを支えている方の肘をお湯につけて温度を確認します。その後、赤ちゃんが驚かないようにゆっくりお湯に入れ、おしりを支えている方の手を外します。赤ちゃんによってはお湯を嫌がって泣き出す子もいます。沐浴布を赤ちゃんの腕と胸にかけてあげると落ち着くこともあります。そして、最初は泣いていても意外に気持ちよさそうにし始める子も多いです。
3.お湯に入ったら、最初に顔をキレイにします。手桶に入っているお湯で顔拭き用のガーゼをぬらして絞ったら、最初に左右の目をやさしくぬぐい、顔を拭いてあげます。
4.次に頭を洗います。髪にやさしくお湯をかけてあげましょう。先ほどのガーゼを使うとかけやすいです。せっけんを泡立て、指の腹を使って生え際、後頭部を洗います。耳はたたんでしっかり裏側と耳たぶを洗います。髪を洗ったら泡を綺麗に流し、絞ったガーゼでサッと髪の毛の水分を拭き取っておきます。
5.顔と髪が洗えたら、あとは上半身から下半身へと手でやさしく洗っていきます。腕や足は軽くにぎるようにしてクルクルクルッと撫でれば、すばやく洗いやすいです。首や脇、足の付け根、肘や膝の裏など、皮膚と皮膚が重なっている部分は汚れが溜まりやすいのでシワを伸ばして洗います。また、赤ちゃんは手を握っていることが多いので、手のひらも広げてしっかり洗ってあげましょう。赤ちゃんの手のひらは小指側から指を差し入れると広げやすくなります。
6.背中を洗います。沐浴指導の際、背中を洗うときに赤ちゃんをひっくり返す場合も多いと思いますが、慣れないうちは怖いですし、やりにくいかもしれません。最初は、少し赤ちゃんを浮かすようにして、背中にせっけんの泡を付けた手を回して洗ってもいいです。そのうち赤ちゃんの扱いに慣れてきて、ひっくり返した方が洗いやすいという状況になったら、お手本どおりにひっくり返して洗えばよいでしょう。手伝ってくれる人がいるのであれば、背中は洗ってもらえばいいです。
7.最後に陰部(性器)を洗います。女の子は、性器の周り、性器、肛門の順番で洗います。割れ目の内側の粘膜の部分はせっけんで洗わずにやさしく流すのみにしましょう。男の子は陰茎(おちんちん)の表面を洗い、陰茎(おちんちん)を持ち上げて陰嚢(玉)の皺の間を伸ばしながら洗います。その後、肛門も洗います。最後におしりを洗います。新生児は皮膚がデリケートなので、ガーゼでゴシゴシ洗う必要はありません。
8.せっけんの泡は洗いながらベビーバスのお湯で流してしまいます。そして、最後に上がり湯でひととおり全身を流したら完了です。
シャワーを使った沐浴の手順
※参考:基礎知識(ベビー)「赤ちゃんの沐浴はいつまで行う?手順、方法、温度、時間帯について【動画解説】」【監修:助産師 REIKO】
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