Twitterで47万人超のフォロワーをもつ大人気の現役の男性保育士「てぃ先生」をご存知でしょうか? 現役保育士11年目、その専門性から他園でも顧問保育士をしているというてぃ先生のツイートは、子育て中のママ、パパの役に立つ目からウロコな育児ハック情報がたくさん! いくつかピックアップしてご紹介します。
つい「落とさないで!」って言いがちだけど
子どもの望ましくない行動は否定でなく、望ましい行動を伝えると改善が早い。お部屋を走っていたら「走らないで!」→「歩こうね」、何か持ちながらよそ見していたら「落とさないでね!」→「しっかり持ってね」など。大声を出した時は「静かに!」→「これくらいね」と具体的な声量を伝えると最高。
— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 25, 2019
「こぼさないでね」「散らかさないで」など、てぃ先生の言う「望ましくない」行動をつい言ってしまいがちですが、たしかに具体的な望ましい方法を教えてあげるほうが、子どももわかりやすそうです。
ルーティンは、とっても大切
子どもは3歳くらいまでは特に、周りの変化によって気持ちが乱されやすい。抱っこやトントンのされ方、お着替えの順序やお散歩のコースなどで、いつもと違うことをされると言葉にはできない不快感を覚えて泣く。理由も分からず泣き始めた時は「いつもと同じか」確認すると解決しやすいので要チェック!
— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 30, 2019
「いつもと同じか」が子どもにとっては重要なんですね。ママじゃないと泣き止まない、ママが良い!って泣いちゃうのも、このせいかも。
子どもが喜んでくれる方法
子どもが描いた絵を褒める時、ただ「上手だね!」と言うよりもさらに喜んでくれて、やる気が上がる簡単な方法。それは「ここ綺麗だねー!」「ここの形が好きだな〜」「色が混ざってるところ素敵」なんて具合に、自分が感じた“その絵の好きなところ”を伝えるだけ。褒める大人側も楽しく、嬉しくなる!
— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 23, 2019
ママやパパ、周りの大人がどこをどういう風に感じてくれたか、わかるとうれしいんですよね、きっと。参考になります!
子どもが自分で動いてくれる必殺技!
保育園でもよく使う手なんだけど、自分が何か別のことをしながら子どもにお支度やお片づけをしてほしい時、「さぁ!先生は今、散歩の準備をしています!リュックにタオルを入れているところです!みんなはどうでしょうか!」と自分の実況をしながら子どもの確認をすると面白いほどテキパキ進む。ぜひ。
— てぃ先生 (@_HappyBoy) October 2, 2018
保育園登園準備に毎朝苦戦するわが家でも、子どもたちに試してみました。3歳女児は「いま くつした はきまちた!ちゅぎは うわぎ きるとこ!」と自分から次の行動を教えてくれました。これは良い方法!
遊びのなかで、学びましょう
小さな子どもが歩くようになったら、成長を喜ぶと共に「止まる」ことを教えてあげよう。お部屋の中を一緒にグルグル歩きながら、時々「スト〜ップ!」と言って止まる。これを繰り返す。楽しい遊びにもなるのでオススメ。靴を履いて外へ出るようになると危険もいっぱい。いざという時、止まれるように。
— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 23, 2019
子どもが事故に合わないために、遊びのなかで、危険から身を守る方法を教えてあげられます。「止まる」遊び、おうち遊びに取り入れたいところです。
水たまりで足止めされたときに早く帰る方法
子どもが水たまりで遊び始めるとなかなか帰らなかったり、「その靴ではやめて…」だったり。そんな時は「ん?その水たまり、お魚いない?」と言うと踏んじゃいかんと出てくれて、どこだ?と探したあとスマホで水たまりを撮影し「お家で写真見て探してみよ!」と言うと結構帰る。保護者から好評の裏技。
— てぃ先生 (@_HappyBoy) November 19, 2018
長靴じゃないのに水たまりに突入しそう…!なんてあるあるな状況も、これで解決できそう!
にんじん嫌いはこれで克服!
4歳児クラス担任の時、半分ほどの子が「人参嫌い」で、保護者からも克服のご要望。栄養士と「伝説の人参が手に入った!」と、ハイテンションで土のついた普通のニンジンを子どもたちと観察。その後の給食中は「これ伝説の人参!?」「僕のは!?」と大盛り上がりで全員完食だった。観察と伝説は強い。
— てぃ先生 (@_HappyBoy) December 8, 2018
クラスの半分の子どもたちが苦手だったにんじんを、見事完食させたという方法。「伝説」の言葉ががわかる年齢ごろから、試してみたいテクですね。
片づけてほしいときの魔法の言葉がけ
子どもに何かしてほしい時は「あなた」ではなく「わたし」を使った方が行動してくれる。例えば「いつまで遊んでるの?早く片付けて」は相手を対象にしたものだけど、「ご飯をテーブルに出したいから、おもちゃ片付いてると嬉しいな」は自分が対象。これを意識してから、かなりスムーズなのでぜひー!
— てぃ先生 (@_HappyBoy) February 13, 2019
「早く片付けて!」って言ってしまいがちだけど、子どもは「ママが困ってる」「ママがこうすると喜んでくれる」とわかるほうが、指示や命令されて動くよりもずっと気持ちよく動けそうですね♪
言葉づかいをどうにかしたいなら「なにぬねの」
「子どもに話す感じがわからない」という人に簡単でオススメの話し方がある。それは語尾を「なにぬねの」にすること。「〜したい?」→「〜したいのかな?」、「〜に行って」→「〜に行こうね」なんて具合。こうすると子ども自身の話し方も優しいものになっていくので、言葉遣いが気になる場合もぜひ!
— てぃ先生 (@_HappyBoy) April 13, 2019
言葉は語尾の「なにぬねの」でこんなに印象が変わるんですね! なるほど、保育園では先生たちが「~しようね」「~したかったのかな?」と園児たちに話しかけているのをよく目にします。親も取り入れたい言葉技です。
これでみんな寝る!寝かしつけテク
トントンしても子どもが寝ない時、僕がよくやるのは、眉間を指で上から下に優しく撫でること、コメカミから耳にそって頭を撫でること、前髪を後ろにかきあげながら頭を撫でることで、この3つを使っても寝なかった子は経験上あまりいない。子どもは「寝かせよう」とすると絶対に寝ないので自然体で!
— てぃ先生 (@_HappyBoy) August 26, 2018
早く寝てほしいときほど、子どもって寝ないんですよね……。やさしくなでなでされると、落ち着くのかもしれませんね。寝かしつけでお困りのママさん、ぜひ試してみて!
目からウロコがこぼれ落ちまくりの育児ハックがいっぱい! てぃ先生の実践するアイディアや育児のテクニックをご紹介しました。どれもすぐにできる、参考になるものばかり。参考にしてみてはいかがでしょうか。
著者:協力/てぃ先生(Twitter:@_HappyBoy)
関東の保育園に勤める保育歴11年目の現役男性保育士。現在は保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。