そんなこと言われる筋合いはない…!




息子が4歳、娘が生後7カ月のときのお話です。子どもたちを迎えに行ったあと、私たちはそのまま買い物へ。
すると、ひとりの見知らぬ年配女性が「こんにちは、まぁ顔がそっくりなかわいい男の子たち! 2人ともまつげが長くてうらやましいわ~」と声をかけてきました。この日、息子は幼稚園の制服、娘は息子のお下がりの青いTシャツに、緑のズボンというスタイル。
娘の性別を間違えてしまった女性に、息子がすかさず「違うよ! 僕は男の子だけれど、妹ちゃんは女の子! 間違えないで」と強い口調で言い返しました。息子はあくまで淡々とした口調でしたが、年配女性が気を悪くしないように息子の態度に慌てながら、「息子がすみません! よく間違えられるんですけど、女の子なんです」と私は伝えました。
すると、女性は「髪の毛も短いし、そんな服を着ていたら男の子に見えるじゃない! もっと女の子らしい服を着せなさいよ!」とまさかの激怒! 私はその様子に驚くと同時に、どうして知らない人にそんなことを言われないといけないの? と腹が立ちました。言い返したい気持ちはあったものの、これ以上関わるのはやめようと、「そうですね……もっとかわいい服着せます、急ぐので失礼します」と言い、その場を去ることに……。
買い物が終わり車へ戻ったとき、息子が「なんでさっきのおばあちゃんは、間違えたのにごめんねって言わないの?」と聞いてきました。私は「そうだね、間違えたら素直にごめんねって言えたらいいよねー息子くんはよくわかってえらい!」と答えました。
人間、誰しも間違えることはあるもの。自分の非を認めたくないこともありますが、私も気をつけなければいけないと思いつつ、子どもたちも素直に謝れる人に育ってほしいと思った出来事でした。
著者:さこだみさと/女性・主婦。野球が大好きな5歳の息子と、好奇心旺盛な1歳の娘を育てるママ。元気いっぱいの息子に体力を奪われ、娘の好奇心旺盛ぶりに頭を抱える日々だが、楽しみながら育児している。自身の体験をもとに妊娠や出産、育児の体験談を執筆。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています