玄関を開けると、そこには…
玄関を開けると、そこにはなぜか義母の靴が。合鍵を渡しているとはいえ約束もしていないですし、来るという連絡も受けていなかったので不審に思いながらリビングに向かうと、その奥の寝室に義母の気配がありました。
慌てて寝室に入ると、やはりそこには義母。しかも義母は、私の下着をしまってある衣装ケースの引き出しを開けて中を物色していたのです。慌てて「何してるんですか!?」と止めに入ると、私が帰ってきたことに気づいていなかった義母は飛び上がるようにして驚き、「急に声をかけないで!」と怒って誤魔化そうとしました。
とりあえずリビングに移動し話を聞くと、「近くを通ったから寄った」「掃除が行き届いているか見ていただけ」と言う義母。しかし、下着の引き出しを物色していたのは明らか。私もさすがに気持ち悪いので「下着を見ていた目的は何ですか?」と何度も聞きましたが、いくら聞いてもはぐらかされてしまい……。
そのまま夫が仕事から帰ってくるのを一緒に待ち、帰ってきた夫に事情を説明。夫もプライベートに踏み込まれたことで怒っていましたが、結局、義母は最後まではっきりとした理由を言いませんでした。夫いわく、義母は息子である自分のことが大好きなので、私にヤキモチを焼いている部分があったのではないかと推測していました。それはわかりますが、私の下着を物色する理由とは結び付かないような気がして、私はモヤモヤ……。
義母には夫から「今後はアポなしで勝手に来ないでほしい」と伝えてもらいました。ぶつぶつと文句を言っていたので「連絡なく自宅に入るのであれば鍵を返してもらうし、不法侵入として警察に通報することも考える」と夫が厳しく言ってくれて、ようやく納得した義母。親しき仲にも礼儀あり、いくら義母といえども、プライバシーはきちんと守ってほしいと思います。
それ以降、義母が勝手にわが家に上がり込むことはなくなりました。未だに、下着を物色された理由はわかりませんが、あのとき夫の帰りを待って夫から注意してもらってよかったなと思います。今は、義母とは適度な距離を取りつつ、言いにくいことなどは夫を通じて、きちんと伝えるようにしています。
著者:神林幸子/30代・女性・専業主婦。1児の母。
イラスト:あま田こにー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)