限界を感じて夫にSOSを出した結果
育休を終えて仕事に復帰した直後は、毎朝ドタバタでした。自分の身支度もままならない中で、朝食の準備に洗濯、登園準備、その合間に容赦なく発生するおむつ替え。「時間がない!」と焦るばかりで、帰宅後もゆっくり座る暇さえありません。
「とても1人では無理!」と思い、朝から晩までの家事や育児をすべて書き出してみたところ、なんと50項目以上。あまりの多さに私自身も驚き、そのリストを夫に送りました。「50項目以上もあって大変だよ。役割分担しようよ。何がやりやすい?」というメッセージと共に。
するとおよそ10分後、返ってきたのは「ほんとだ、いつもごめん」の一言だけ。 「こんなにあったんだね! 僕もやるよ」「何をすればいい?」「〇〇ならできそう」といった、前向きな言葉を期待していただけに、まるで他人事のようなその返信に、力が抜けてしまいました。
その夜、帰宅してからもソファでスマホを眺める夫の姿を見た瞬間、私の中で張り詰めていた糸がプツンと切れました。「『ごめん』だけで終わらせないでよ! 私がどれだけ必死か、全然わかってない!」 溜め込んでいた不安と孤独が一気に溢れ出し、涙が止まらなくなってしまったのです。
私の剣幕に驚いた夫は、そこで初めて事の重大さに気づいたようでした。オロオロしながら背中をさすり、「悪かった。本当に何をどうすればいいのかわからなくて……具体的に教えてほしい」と真剣な表情で謝ってくれました。
その時ようやく、リストを見せて「ここから選んで」と判断を委ねるだけでは、夫は動けなかったのだと気づきました。夫に必要だったのは、選択肢ではなく、「これをやって」と具体的に決めてあげることだったのです。
そこで落ち着いてから、まずは皿洗い・洗濯・ゴミ捨ての3つを夫の担当として正式に頼むことにしました。「わかった、それは僕が必ずやる」 と、夫は二つ返事で引き受けてくれました。やるべきことが明確になったからか、夫も迷いが吹っ切れたように見えました。
とはいえ、最初は「言わなきゃやらないの?」というモヤモヤが生じたのも事実です。けれど、役割を任せたことで、夫もお手伝いではなく自分事として責任を持ってくれるようになったので、思い切って思いをぶつけて良かったと思っています。相変わらず忙しい毎日ですが、夫が戦力になったことで、精神的負担もぐっと減りました。完璧ではなくても、夫婦で歩幅を合わせていくことが、心地よい暮らしへの第一歩なのだと感じています。
著者:富田智子/30代女性/3歳男の子と1歳女の子を育てる母。アパレルの会社に時短勤務中
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)