夫のお見舞いにやって来たのは…
それは、オンラインでつながった仲間と音声で話しながら一緒に敵を倒すタイプのゲームでした。夫は仕事から帰り、夕食を済ませると、すぐにヘッドセットを装着し、ゲームにログイン。娘の相手もせず、毎晩ゲームざんまい。楽しそうに仲間たちと遊んでいました。
ヘッドセットの調子が悪かったのか、スピーカーで話している日が数日あったのですが、仲間の中には女性もいるようで、特に1人の女性とは親密な様子でした。スピーカーからはキャピキャピした女性の声と、お互いを下の名前で呼び合う会話が聞こえていて、あまり気持ちがいいものではありませんでした。しかし、趣味に口を出すのもなと思い、特に注意などはしていませんでした。
そんなある日、夫が入院することになってしまいました。私は子どもの保育園の送迎や家事、仕事とバタバタしつつも、夫が入院する病院にも通っていたのですが……。
なんとオンラインゲーム仲間の女性が突然「大丈夫〜?」と夫の病室に入ってきたのです。2人はそこで初めてリアルで会ったそうですが、夫は若くてかわいい女性のお見舞いに大喜び。女性も夫と楽しそうに話していました。
その後、彼女は週に何度も私のいない時間にお見舞いに来るようになっていったのです。夫は「彼女はただの友だちで何の気持ちもない」と言うのですが、さすがに2人の親密な雰囲気に嫌気がさした私。夫に離婚を切り出しました。
夫はまさか離婚を突きつけられるとは思っていなかったようで大慌て。夫の前で私の父に電話しようとすると、泣きながら謝ってきました。ガタイが良く強面な私の父。結婚前に「娘を泣かせたら許さない」と言われていたことを思い出し、怖くなったのか夫は必死に謝りながら、怯えていました。
結局、夫は彼女とは縁を切ったようで、病院にも来なくなりました。連絡先も消して、退院してからはゲーム自体しなくなった夫。ゲームをしなくなった分、時間に余裕ができたのか子育てにも協力的になり、今では、いいパパをしてくれています。
あの一件以降、夫婦の会話も増え、私は自分の気持ちをきちんと伝えるようになりました。我慢せず伝えることで、夫も行動を改めてくれたり、納得できる理由を説明してくれたりするので、やはり会話は大事だなと痛感した出来事でした。
著者:山岡咲良/30代・女性・会社員。長女、長男、次男の3人の子どもを育てる母。義理の母と同居中。
イラスト:市田スナオ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)