いつもの水筒、のはずが…
息子は毎日、保育園に水筒を持って通っています。その日もいつも通り登園し、お散歩で近くの公園へ出かけたようでした。
息子の水筒は中身が見える透明タイプ。パッと見た感じではほとんど空っぽの様子でした。「洗うね」と私が手に取ったその瞬間、「洗っちゃダメ~!」と息子が泣きながら必死に止めに入ったのです。
「洗っちゃダメ」の理由とは!?
理由もわからず戸惑いつつ、水筒のふたを開けて改めて中をのぞき込んだ私は、思わず息をのみました。
なんと、底のほうに小さなカタツムリが2匹。ぴったりくっついて、ひょこっと顔を出していたのです!
どうやら息子は公園で見つけた“お友だち”を、こっそり連れて帰ってきた様子。もし気づかずに洗剤やスポンジを突っ込んで洗っていたら……想像すると、ゾッとして背筋が凍るのと同時に、力が抜けました。
息子の“好き”の気持ちを大事にしたい
息子に聞くと、「(水筒が)かたつむりさんのおうちなの!」と誇らしげ。まさか水筒が“水入れ”から“カタツムリのおうち”に変わっていたとは、夢にも思いませんでした。
正直驚きましたが、生き物を大切に思うその感性は守ってあげたいもの。水筒から小さな虫かごへお引っ越しさせて、数日一緒に過ごしたあと、「お外にかえしてあげようね」と元の公園に放しました。
あの日以来、水筒のふたを開けるときは少しドキドキしてしまいます。でもそれ以上に、息子の“好き”や“やさしさ”を見逃さないようにしたいと思うようになりました。子どもの持ち帰るものには驚かされることも多いですが、その中に小さな成長を感じています。
著者:小川まい子/40代女性/2020年生まれの息子を育てながら、フルリモートでフルタイム勤務のワーママ。育児と仕事の両立に奮闘する日々。家族で海外と温泉を巡る“湯けむりノマド”を目指し、週末は格安航空券と湯治先を探している。時々、海外でホカンスも。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※AI生成画像を使用しています