バンドマンの男性にひと目惚れ
友人の飲み会で出会ったA男は、長めの黒髪と八重歯、そして無邪気な笑顔が印象的な2歳年下のバンドマンでした。タクシー待ちの間に話した刺激的な話の数々に心を奪われ、「このまま離れたくない」と強く思った私。
その日、A男は私の家まで30分もかけて送ってくれたのですが、後で知ったのは彼の自宅が正反対の方向だったこと。どうしても忘れられず、理由をつけて再会の約束を取りつけました。
これをきっかけに、私はA男と連絡を取り合うようになったのです。
曖昧な関係に苦悩する日々
ただ、バンド活動とアルバイトで忙しいA男とは生活リズムが合わず、なかなか会えない日々が続きました。会えない時間が長ければ長いほどネガティブな妄想が膨らみ、私は精神的に不安になって……。体の関係はあるものの正式に付き合っているわけではない、この曖昧な関係に苦悩していました。
「夜中に会いたい」と連絡すると、彼は原付バイクで駆けつけてくれることもありましたが、私は交際しているのかしていないのか曖昧な関係ゆえの不安からA男のSNSを監視したり、間違いメッセージを装って思いを伝えてしまったりなど、依存的な行動がエスカレートしてしまいました。
ただ、一方的に思いをぶつけても、彼は困ったように笑うだけで答えを出してくれません。
終わりのない不毛な関係
「つらいからもう会わない」と伝えても、「寂しいけどいいよ」と決定権を委ねられ、結局寂しさに負けて連絡してしまう自分。A男も会いに来てくれますが、数時間で帰ってしまいます。この不毛な繰り返しで気持ちが壊れそうになり、ついに連絡先を削除する決断をしました。
番号は覚えていましたが絶対にかけず、料理や読書など他のことで気を紛らわせました。
そうしていくうちに少しずつA男を思い出す時間が減り、心がざわつくことも徐々になくなっていきました。その際、私から連絡したときだけ返事がくる、完全に受け身な関係だったと気づきました。私はA男にとって「ただの都合のいい女」に過ぎなかったのです。
初めて追いかける恋のつらさを知った貴重な体験でした。曖昧な関係に翻弄され、依存的になってしまった自分を客観視できたことで、その後の恋愛観が大きく変わり、ある意味成長できたと思います。つらい思い出でしたが、今となってはかけがえのない経験だったと思っています。
著者:佐藤さくら/30代女性・男の子2人を育てるママ。恋に悩み、喜び、涙した数々の経験をしてきたからこそ書けるリアルな恋愛エピソードを執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!