食事の量、なんか違う!?
義実家では、おかずを大皿ではなく一人分ずつ盛りつけて出すスタイル。その日も義父、義母、夫、そして私の分がそれぞれ並んでいました。
ふと自分の前を見ると、サラダと白身魚のお刺身が2切れだけ。一方、夫や義父の前にはサラダにお刺身の盛り合わせ、さらに煮物まで並んでいます。
「これ、あきらかに私だけ少ないよね!?」と思いながら夫の様子をうかがうと、夫はまったく気にする様子もなく、「いただきます」といつも通り食べ始めていました。
その姿に「え、気づかないの!?」とあきれつつも、空気を読んで黙って自分の分をいただきました。
デザートも“男性優先”?
食後に義母が出してくれたメロンも衝撃でした。
夫と義父母のお皿には、立派な大きめにカットされたメロンが。しかし私には、端っこの小さな一切れ……。
義母から「お嫁さんは、果物は控えたほうがいいわよね。体が冷えるといけないし」と言われ、思わず心の中で「どうして私だけ? それを言うなら、お年寄りだって体を冷やさないほうが良いのでは!?」とツッコミを入れてしまいました。
“差”の理由とは? 驚きの昭和ルール
翌朝、朝食の準備を手伝いながら、思い切って義母へ聞いてみました。
「お義母さん、昨日のごはん、私の分だけ少なかった気がするんですけど……?」
すると、義母はにっこり笑い、こう答えたのです。
「昔はね、お嫁さんは胃が小さいから少なめに出すのがマナーだったのよ」
さらに「お父さん(義父)の手前、お嫁さんが恥をかかないように気をつけてあげるのも姑の役目だからね」と続けました。まさかの“昭和ルール”にびっくり!
しかしそれは、嫁を下に見るというより、「家の中で守ってあげる」という義母なりの思いやりだったのかもしれません。とはいえ、正直そのままでは私のおなかは満たされず……。そこで最近は、義実家へ行く日はお菓子をバッグに忍ばせて、こっそり食べています。
今では「お義母さん、今日もダイエットメニューですね!」と笑い合える関係に。どうやら義母の中には、“お嫁さんは控えめに食べるもの”という昔ながらの感覚があるようで、量を増やすという発想自体があまりないようでした。
義実家に行くのは年に1回あるかどうかなので、「ここではそれが“当たり前”なんだ」と割り切って、バッグにお菓子をそっと詰め込むのが、今では私の定番になっています。
著者:小川まい子/40代女性・会社員。2020年生まれの息子を育てながら、フルリモートでフルタイム勤務のワーママ。育児と仕事の両立に奮闘する日々。家族で海外と温泉を巡る“湯けむりノマド”を目指し、週末は格安航空券と湯治先を探している。ときどき海外でホカンスも。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※AI生成画像を使用しています