「甥っ子に会いたい♡」義妹が頻繁にアポなし訪問→でも息子に興味なさそう…はぁ！？裏の目的に夫がブチッ！

冷蔵庫を勝手に開け始めた義妹

息子が生まれてからというもの、わが家から徒歩10分の所でひとり暮らしをしているフリーターの義妹は「甥っ子に会いたくて♡」を口実に、週に何度もわが家へ来るようになりました。しかも「近くまできたから」「ちょっと顔だけ見るつもりで」と毎度アポなし……。いつも夫が仕事の日の朝11時ごろにインターホンが鳴り、ドアを開けると、私が止める間もなく上がり込んでくるのです。

最初は初めての甥っ子をかわいがってくれているとうれしく思っていましたが、実際には息子と触れ合うのはほんの数分。そのあとはソファに寝転びながらスマホをいじり、お昼になると「一緒に食べよう」と当然のように言い、私に食事を作らせます。夫に相談すると、義妹に産後は体を休めないといけないことと、連絡してから訪問してほしいことを電話で注意してくれ、義妹の突撃訪問は一度落ち着いたように思えたのですが……。

ゆったりと息子との時間を過ごせると思ったのはわずか1週間。翌週には「近くまで来たから♪」と笑顔でインターホンの前に立つ義妹の姿があったのです。

しかも昼食どころか、夫の帰りが遅いことをいいことに「夜ごはんどうする？ お兄ちゃんどうせ帰らないんでしょ？ 私はあれが食べたいな」と夕飯の指定までしてくる始末。夫の妹だからと思い、仕方なく義妹の分のごはんも作っていましたが、料理中や食事中に息子の世話をしてくれるわけでもありません。しまいには、冷蔵庫を勝手に開け、作り置きのおかずを「これ、おいしかったからもらって帰るね～」と容器を持参して詰めて帰るようにまでなったのです。

この行動にはさすがの私も驚きましたが、「おいしかったから」と手料理をほめられると、強く「やめて」とも言いづらく……。しかし、そのころから義妹の目的は息子ではなく「食事」なのでは？ と感じるようになりました。

後日、たまたま夫が休みだった日に、いつものように義妹が来訪。正直我慢の限界だった私は、自室にいた夫に相談し、義妹の対応を丸投げすることにしました。

家に入ってきた義妹は、息子にひと言「やっほー」と声をかけると、その後は慣れた様子で冷蔵庫を物色し始めました。自室から出てきて実際に義妹の行動を目の当たりにした夫は大激怒。「連絡をしてから来るよう、何度言ったらわかるんだ！」という怒号が響き渡りました。

まさか夫がいるとは知らなかった義妹は、目を丸くしてオロオロ。夫が続けて「息子に会いたがってくれてるんだと思って大目に見てたけど、お前の目的は食事か！？ 勝手に上がり込んで早々に冷蔵庫を開けて……非常識だ！ それに〇〇（私）は産後で体を休めないといけない時期だって前にも言ったよな？」と怒ってくれたのです。義妹はしばらく黙っていましたが、やがて「ごめんなさい」とだけ言い、帰っていきました。

その後、わが家のおかずがもらえないとわかったせいか、義妹はめっきりわが家に来ることはなくなりました。息子の誕生日や年末年始などで家族が集まる機会にも顔を出すことがなく、やはり、義妹の目的は息子に会うことではなく、食事をもらうことだったのかもしれません。今では隣町の義実家に帰省したタイミングでも、ほとんど会うことはありません。

最初は悪気がないように見えていましたが、気づけば私にとって大きなストレスになっていた義妹のアポなし訪問。料理を褒めてくれるので強く出られませんでしたが、やはり嫌なことははっきりと嫌と言うことが大切だと、痛感しました。今後もし嫌なことをされたら、我慢せずに嫌だと伝える勇気を持ちたいと思った出来事です。
 

著者：水沢ありか／30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。