夫の不可解すぎるお風呂上がりルーティン
新婚生活が始まってまもなくのこと。夫がお風呂から上がるとすぐに服を着ず、まるで時間が止まったかのように、下着もつけない状態で過ごす姿にあぜんとしました。
思わず「どうして?」と尋ねると、「こうしているとさっぱりするんだよ」と笑顔で即答。湯冷めしないようにすぐ服を着る派の私には、到底理解不能でした。
風邪をひくといけないので、すぐ服を着るように何度もお願いしましたが、夫は聞く耳を持ちません。「体の湿気がとれるまではさっぱりしたい」と、20〜30分の間は全裸のままなのです。
そして時間が経つと「あー、さっぱりした!」とようやく服を着る毎日。結婚前には見せなかった姿なので、私は戸惑うばかりでした。
義実家で判明!謎ルーティンの発端は…
そんな夫の奇妙な行動が、実は義実家の常識だと知ったのは、結婚後初めてのお盆に義実家へ宿泊したときです。
お風呂上がりの義父が、なんと腰にタオルを1枚巻いただけの姿でリビングを闊歩していたのです! 義父も夫と同じスタイルで、「お風呂上がりは服なんて着ないよ、しばらく裸でいるほうがさっぱりするでしょ!」と満面の笑み。義母もそれが当たり前といった様子です。
まさかの謎ルーティンは夫だけでなく、義実家の習慣だったのです。交際中も何度か義実家に宿泊していましたが、そんな姿は一度も見たことがなかったので、私は衝撃のあまり言葉を失いました。家族として受け入れられたからこそ、見せてくれた姿だったのかもしれません。
そして、驚愕のオチは……小学4年生になった娘までもが、夫のまねをしてお風呂上がりに全裸で過ごすようになったのです! 何度も注意しましたが、「さっぱりするんだよね」とすぐには服を着ない娘。夏場は諦めましたが、冬は冷えて風邪をひいたら困るので、「早く着て!」としつこく声をかける毎日です。
この摩訶不思議な家族ルールに、私はいまだに馴染めません。義実家の変わった習慣に驚きつつも、それが自然に受け継がれていく姿を目の当たりにし、家族の「らしさ」とはこういうものかと痛感しています。これが義実家の、いや、今やわが家の不思議であたたかい日常なのだと思います。
著者:御法川元子/30代女性・会社員。2015年生まれの女の子の母。子どもが生後4カ月のころから企業の広報担当として働いているワーキングマザー。パニック障害を患いながらも明るい性格で元気に毎日過ごしている。波瀾万丈な人生だが、明るく楽しくをモットーに! 趣味は音楽鑑賞・カラオケ。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
※AI生成画像を使用しています