ところが、中身は食べ物ではなく、100サイズの段ボールがギュウギュウになるほど、何かの冊子が詰められていたのです……。
送られてきた小包の中身とは!?
冊子をよく見ると、すべて栄養学についての教科書や問題集のよう。宛先を間違えている? と思い義母に電話すると、義母は「生まれる子どものために食事の栄養について学びなさいね!」と言ってきました。どうやら義母は、勝手に私の名義で管理栄養士になるための通信教材を契約し、送りつけてきたようです。
強要されたような気がしてモヤッとしましたが、義母は「孫のためには絶対必要なこと!」と興奮気味。「初孫だから気合が入っているのかな……」と受け入れることにしようと私が思っていると、義母は「請求書がくると思うから払っておいてね! 24万円。分割でもいいらしいよ」とのこと。「ちょっと待ってください」と言おうとしたところ「じゃあね~」と言って電話はプツリ。
どうしよう……と悩んだ末、夫へ相談することに。夫は「勝手に契約してお金まで払えなんて、ありえない! まず通信教材はクーリングオフしよう、母さんには俺から言っておくから」と言ってくれました。
夫は義母に電話し、「勝手に母さんの考えを押しつけるな! 体調崩したらどうするんだ、しかも嫁ちゃんの名義で契約して、お金も払えって……おかしいから!」とはっきり言ってくれたようです。義母は不満気でしたが、夫に怒られ納得。クーリングオフもギリギリ間に合い、夫婦で胸をなで下ろしたのでした。
義母の暴走には驚かされましたが、夫の機転でキャンセルができて本当によかったと思います。子どものために栄養について学びたいとは思っていたので、その後は本屋さんで自分に合うと思える栄養学の本を2〜3冊買って学びました。人に流されず、自分のペースで学ぶことは大切だと感じた出来事です。
著者:吉田かなえ/40代女性・パート。サッカー少年の12歳と野球少年の8歳の兄弟を育てる母。週末は子どもの練習で忙しい日々を送りつつ、ヨガやパートを通じて自身の人生も楽しんでいる。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています