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役所で急に怒る男性「お前の子どもがしたんだろ!」なんのこと…え!?なぜか夫が満面の笑みで男性に…

ある日、区役所に用事があり5歳の長女、3歳の次女、1歳の長男を連れて家族で出かけました。区役所での待ち時間、おもちゃで遊んでいた子どもたちと私は、おじさんのあるひと言で恐怖を感じることに! しかし夫はなぜか笑顔で……。

 

怒鳴るおじさん…なぜ?

自宅近くの区役所はいつも大勢の人で混雑しており、待ち時間も長くなることを想定して出かけます。その日も待合場所に大勢の人が待機していました。いつものように待機場所にある小さなキッズスペースで、子どもたちと一緒にお気に入りのおもちゃで遊んでいると、突然、背後から男性の低い声で「おい、そこの!」と呼びかけられました。

 

振り返ると、不機嫌そうな顔をした60代ぐらいのおじさんが、私たち家族に近づいてきます。そして「あんたの子どもがやったんだろ!」と大きな声で怒ってきたのです! 私は何のことかわからないまま、その態度に恐怖を感じ、咄嗟に子どもたちを抱きしめました。長男はよく分かっていない様子でしたが、長女と次女は今にも泣きそうな表情です。「ったく子どもだからってなんでも許されると思って……」「待ち時間長いのにこんなのたまったもんじゃない」とブツブツいう男性。しかし、それを見ていた夫はなぜか笑顔で男性に近づきます。

 

 

何を言うのかとドキドキして見ていると、夫は「これ、おもちゃですよ!」と娘たちの横で長男が遊んでいたおもちゃのリモコンを、おじさんに見せたのです。するとおじさんは「お、おもちゃだと!?」と非常に驚いた様子で、おもちゃのリモコンを覗きこみ立ちすくんでいました。よくよく状況を確認すると、時間設定されていた区役所内のテレビが自動で切れてしまっていまい、テレビを見ていたおじさんは、うちの息子がリモコンで消したと勘違いし、注意しに来たということでした。

 

息子が遊んでいたのはおもちゃのリモコンなので、もちろん実際に操作はできません。おじさんの勘違いから大きな声で怒られた私は、怖い思いから一変、思わず笑いそうになり、夫と顔を見合わせ静かに笑いました。おじさんはリモコンがおもちゃだとわかると「勘違いさせるようなもの持ってくるなよ!」と吐き捨てます。しかし、周囲の人たちが「子どもってリモコン好きだよね〜」「あんなおもちゃ、私たちが子育てしてるときにも欲しかったわ〜」と口々に言い、その場は和やかな空気に。

 

イライラしていたおじさんは居心地が悪くなったのか、その場から立ち去りました。大きな声を聞いた区役所の職員さんも慌てて私たちのもとに来て「何かありましたか?」と心配そうに声を掛けてくれましたが、私は「お相手の勘違いだったので大丈夫です」と状況を説明して事なきを得たのです。

 

 

勘違いだとわかってそれ以上は何事もありませんでしたが、状況をよく確認せず人を叱りつけると、トラブルになりかねないと思います。今回は夫が早めに勘違いに気づいてくれたのと、周囲の人の温かさに救われました。どんなにイライラしている場面でも、感情的にならず、ひと呼吸おいて、事実を確認する行動をとることが大切だと思った出来事です。
 

 

著者:矢田むぎ/40代・ライター。おてんばな5歳長女とマイペースな3歳の次女、1歳になったばかりの長男とにぎやかに過ごすママ。自分に合った「頑張りすぎない育児」を考え毎日にぎやかに過ごしている。家族が寝静まったあとのひとり時間が大好き。

作画:fukafuka

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

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