義母がまさかの土下座!?
産後すぐの私は、慢性的な睡眠不足と慣れない育児で、心も体も限界ギリギリ。常に張り詰めた糸のような状態で過ごしていました。そんなある日、義母がアポなしで訪問。
「母乳が足りてないんじゃない?」と何気なく言われたその一言が、私の心のスイッチを押してしまったのです。自分でも驚くほど大きな声が出ました。
「そんなこと言わないでください!私だって必死にやってるんです!」
今まで溜め込んでいた不安やつらさが、涙と一緒に一気に溢れ出して止まらなくなりました。
義母は一瞬ポカンとした後、ハッとした表情になり、なんとその場で急に正座をしたのです。
「本当にごめんなさい! 私が悪かったわ! 全然気持ちを考えてなかった!」と、リビングのフローリングで土下座寸前の勢いで平謝り。あまりの剣幕と真剣さに、私は逆にあわてて義母を立たせました。
すると義母は「娘を育てたのなんて何十年も前だから、つい昔の感覚で言っちゃって……あなたを傷つけるつもりじゃなかったの。言い方も考えず偉そうにしてごめんなさい」と涙目で言いました。
その姿を見て、私も我に返りました。「気が立ってて、ひどい言い方をしてごめんなさい」と伝え、お互いに悪気がなかったことがわかったのです。
その後は、お互い必要以上に踏み込みすぎず、でも困った時はサポートしあえる心地よい距離感に。関係は以前よりもずっと良くなりました。
「良かれと思って」の言葉も、余裕がない時には刃物のように感じてしまうものなのだと痛感しました。義母がプライドを捨てて、私に真っ直ぐに向き合ってくれたことが本当に救いで、そんな義母に感謝の気持ちでいっぱいです。
今では「あんなこともあったね」と、二人で笑って話せるようになりました。あの一件で、義母と私の間に妙な遠慮はなくなって、本当の親子のような信頼関係を築くことができました。雨降って地固まる、ではありませんが、本音でぶつかって本当によかったと思えた出来事です。
著者:秋田ねる/30代女性/4歳娘のママ。夜のドラマ鑑賞が私の息抜き
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
※生成AI画像を使用しています