「彼の家」に忘れ物を取りに行くと…?
たまに彼の家へ行くこともあり、「姉と暮らしている」ということを疑うことはありませんでした。
そんなある日、私が忘れ物をしてしまい、彼の家まで取りに行ったときのことです。インターホンを押すと、出てきたのは女性。てっきりお姉さんだと思い「はじめまして…」と緊張しながら挨拶し、「姉」を想定して話していると、なんだか話が噛み合いません。
不思議に思って話をしているうちに、なんとこの女性は「姉」ではなく、彼の「妻」であることがわかりました。そう、彼は結婚して妻と暮らしていたのに、私にはずっと「姉と暮らしている」と嘘をついていたのです。
彼の妻には、彼との出会いからこれまでを嘘なく話しました。彼の妻は私に同情してくれ、後日、直接電話で、「あなたは(結婚していることを)知らなかったのだから仕方ない。あなたは悪くないからね」とフォローまでしてくれました。
やさしくて家庭的な人だと思っていたけれど、その余裕は家庭を持っているからこそのものだったのかもしれません。たしかに結婚していることは確認していませんでしたが、まさか結婚しており、姉と言っていたのは「妻」だったなんて。人のやさしさを疑いたくはないけれど、現実を知って初めて、人を見る目を少しだけ鍛える必要があると感じた出来事になりました。
著者:武藤佳苗/30代女性・小学生の姉妹を育てる母。仕事は医薬品販売。趣味は映画鑑賞と料理。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
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