親戚の集まりでわざと男性陣の間に座らせる義母
そんな中、義母は「グラスが空になってるじゃない、ビールを注いであげて!」と指示をしてくるので、親戚の集まりを苦痛に感じていました。私は義母の言動を「絶対嫁いびりだ!」と思っていました。しかし、ある日の親戚の集まりの日、片付けが終わってひと息ついたときに「お疲れ様。どう?うちの親戚は扱いづらい?」と聞かれたのです。義母の質問に私は「え?」と反応しました。
すると義母は「会社の接待では苦手な方々に笑顔を向けたりお酒を注いだりするでしょ……? 慣れも必要よね。私も義母からこうやって社会人のイロハを教わったのよ」とひと言。これまでの義母の言動は、社会人経験が短い私を心配し、職場での人間関係の築き方を教えてくれようとしていたことが判明しました。
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義母はキャリアウーマンで、バリバリ働いていたと聞いていました。女性の立ち位置の難しさを知っていたからこその行動だったのです。おかげで接待でもお酒にまつわるトラブルに巻き込まれることがなくなり、社会を渡り歩くことができています。
著者:秋田 さとみ/40代女性・会社員/ 2人の子どもを育てる母。
イラスト:いずのすずみ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)