彼の奔放さがイヤになり別れを決意
高校2年生のときから、4年近く付き合っていた同級生の彼。医療系の専門学校に進学した私は、実習や課題で忙しかったものの、彼が「会いたい」と言ってくれたら、なるべく時間をつくって会うようにしていました。
だけど、なんとか時間をやりくりして会っても、デートは彼の好きなパチンコのはしご。さらに、彼は「何もないから」と言って男友だちと一緒に女の子と遊びに行くこともあり、そんな自由奔放な彼がイヤになって、私はメッセージで一方的に別れを告げました。
彼からは何通ものメッセージと電話がきましたが、無視。後日、共通の友人に、彼がキャバクラの女性を家に泊めたという衝撃的な話を聞いて、「別れて本当によかった……」と心の底から思いました。
「別れたくない」彼がまさかの行動に!
ある日の実習帰り。実家の近くで「見慣れた車があるな」と思っていたら、彼が車から降りてこちらに走ってきました!
逃げたい気持ちを抑えつつも、冷静になり用件を聞くと、彼は「別れたくない!」の一点張り。こちらの話をまったく聞いてくれませんでした。家族や近所の人に彼と揉めている姿を見られたくなかったこともあり、私は無理やり彼の話を切り上げて帰りました。
その数日後に、「思い出の場所にいるから」と彼からメッセージが。何やら不穏さを感じ、2人でいつも会っていた公園に行ってみると……ベンチにうつむいて座っている彼を発見。
「何ごともなかったみたいだ……」と思い、車に乗って帰ろうとすると、彼がパッと私を見て、私のほうに走ってきました。焦った私は慌てて車を出し、なんとか実家に帰りました。
彼のストーカー行為はしばらく続き…
実家に着いたものの、恐怖心でいっぱいだった私は「彼が追いかけてきたらどうしよう」と、なかなか家に入れませんでした。不安にしている様子を家族に気づかれて、心配をかけてしまうのもイヤだったのです。
そんなときに、同じ専門学校に通っていて、よく相談にも乗ってくれる同期から偶然メッセージが。返信すると、いつもと様子が違うことに気づいてくれて、その子から電話がきました。同期に泣きながら彼のことを話したことで私は気持ちが落ち着き、気分も少しスッキリ。翌日は、普段通りに実習へ行くことができました。
ただ、その後も、彼は車で待ち伏せしていたり、彼からの電話やメッセージの通知が鳴り止まなかったり……。ストーカー行為のようなことがしばらく続きました。しかし、相手にしないでいるうちに、少しずつ彼からの接触はなくなりました。
彼と絶縁し、ようやく平和に
彼からのストーカー行為が止んで数日経ったころ、仲のいい同期の女子が実習を受けている病院に、彼が入院したということを知りました。私と別れてから精神的に不安定になり、入院が必要になったとのことでした。
しばらく経って彼のことを忘れかけたころ、一度だけ彼の親から電話がありました。「今まで息子にやさしくしてくれてありがとう」と。彼も落ち着いたとのことでした。それ以降、彼と彼の両親からは連絡が届くことはありませんでした。
彼とのことは苦い思い出になりましたが、その後、いいことがありました。以前からいろいろ相談に乗ってくれていた同期の男性から「俺じゃダメ?」と告白されたのです! すぐにOKしたい気持ちはあったのですが、彼と別れてあまり日が経っていなかったので一旦保留。その1カ月後くらいに付き合うことになりました。その同期が今の夫です。当時、夫が相談に乗ってくれて告白してくれたからこそ、私も次に進むことができたのだと思います。
文:西島さくら/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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