虫刺され痕が化膿、風邪が治らない!
私は毎年夏になると頻繁に虫に刺されます。48歳の真夏、いつものようにドラッグストアで購入したかゆみ止めを塗ってやり過ごしていましたが、ある日じゅくじゅくと化膿していることに気付きました。それまで傷口が化膿したことなどほとんどなく、初めての経験でした。仕方なく皮膚科を受診して、化膿止めの塗り薬を処方していただくことに。「年のせいかな? 体が弱ってきているのかな?」と思う出来事でした。
同じ年の秋には、冷え込んだ夜にコートを忘れて出かけたせいか、喉が真っ赤になって声がれするタイプの風邪をひきました。喉が弱く咽頭炎になりやすい私は、早めにかかりつけのクリニックを受診。抗生剤と風邪薬をいただいて服用し始めました。
ところが、いつもなら1回の受診で治るはずの風邪ですが、良くなるどころか高い熱が出て息をするのも苦しい状態になったのです。もう一度かかりつけ医を受診して、エックス線検査と詳しい血液検査をすることになりました。
エックス線検査で肺炎が判明
いつもお世話になっているかかりつけ医も、「秋になるとかかる風邪なら、いつもこのタイプの薬で治っているのにね」と心配しながら、検査をしてくださいました。
そして、エックス線検査の結果、肺が真っ白になっている画像を見せていただきました。「苦しいはずですね。酸素飽和度(SpO2)も低いし、肺炎になっています」と先生。風邪から細菌性の肺炎になったとのことでした。「特別忙しかったわけでもないのに、一体どうしてこんなことになったんだろう?」と、とても困惑したことを覚えています。
「血液検査の結果は明日出るので、しんどいでしょうがもう一度来てください」。説明を受け、その日は抗生剤を点滴して帰宅することになりました。
生活習慣の見直しと薬の服用で症状が改善
そして次の日、まだ熱が下がらず息苦しさを感じながら、もう一度かかりつけ医を受診しました。診察室に入った途端、先生から「とても血糖値が高いですよ」と告げられたのです。家族にも糖尿病歴を持つ者がいなかったため、それはまさに寝耳に水でした。
先生から詳しくお話を聞いたところ、血糖値が高いというのは「細菌」の餌が体の中にたくさんある状態とのこと。傷が治らず化膿したのも、風邪から細菌性の肺炎になったのも、血糖値が高い体の状態を放置していたことが大きな要因だということでした。
「肺炎の症状が落ち着いたら、総合病院の糖代謝内科を紹介するから必ず受診してください」ということになり、糖尿病の診断基準の一つであるHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が7.4(基準範囲は4.6〜5.5%程度、6.5%以上で糖尿病型)まで上昇していた私は、専門的な外来を受診することになりました。
糖代謝内科ではさらに詳しく検査した結果、「遺伝的要因」と「生活習慣」が関係する2型糖尿病と診断されたのです。栄養士さんや看護師さんから、栄養・運動面の指導をしていただきました。私が処方されたのは、尿から糖を排出するタイプの薬「SGLT2阻害薬(尿に糖を出す薬)」です。
また、指導されたように炭水化物のとり過ぎに注意して、毎日近所の公園まで往復20分歩く習慣を取り入れました。2カ月後、HbA1cは6.4まで改善。そのころには体調不良とも無縁になっていました。
まとめ
今回の体験で痛感したのは、「沈黙の病気」の恐ろしさと、年齢に応じた体との付き合い方です。糖尿病予備軍や初期段階では、私のように「少し傷の治りが遅い」「風邪が長引く」といったささいな変化しか現れません。仕事や家事に追われていると見逃してしまいがちですが、40代後半からは代謝機能も変化し、今までの「大丈夫」が通用しなくなるのだと思い知らされました。
フリーランスで主婦でもある私は、意識して機会を作らないと健康診断から遠ざかってしまいがちでした。しかし、家族のため、そして何より自分自身の人生を楽しむために、これからは1年に1回、必ず体の声を聴く時間(健診)を作ろうと心に決めました。「何も異常がなかった」と安心するために受ける、それだけでも十分価値があるのだと実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:吉本まな/50代女性・2児の母。インテリアコーディネーターとライターを兼業中。40代後半からめまいや耳鳴り、体温調節ができないなど不調を感じ始めた。体重増加に不安を覚えて散歩の距離をのばしている
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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