こんにちは、保育士の中田馨です。生後7カ月ごろから徐々に始まり1歳6カ月ごろまで続く、赤ちゃんの後追い。後追いが始まると、ママは赤ちゃんのそばからちょっとの時間も離れにくくなります。わが子も実は後追いが長く続き、「ママ~ママ~」とずっと私を追いかけてきていたことを思い出します。
今回は、そんな後追いをする赤ちゃんをずっと抱っこしていたほうがいいのかお伝えします。
後追いってなぜするの?
後追いは、赤ちゃんの視界からママがいなくなったときに泣いてしまったり、ママのことを追いかけたりする行動のことです。キッチンでミルクを作っているときも、ママがトイレに行くときも、今までそんな少しの時間なら遊んで待ってくれていたのに、それができなくなってしまいます。
これは、ママと赤ちゃんの信頼関係が築かれていて、ママを特別な存在と認識しているからこそ起こる行動です。
後追いする赤ちゃんの対処法
後追いの場合、抱っこするとスッと泣きやむことが多いのですが、ママが動くと泣くので「ずっと抱っこやおんぶをして家事をしたほうがいいの?」と思ってしまうかもしれません。でも、そんなことはありません。後追いする赤ちゃんへママができる3つことをお伝えします。
赤ちゃんが泣くことにママが過剰に反応しない
不思議と自分の子どもが泣くと、頭に「キーン」と響いて「泣き止ませなくては!」と思ったり、あまりに泣かれると疲れたりしてしまうこともあります。わが子の泣き声はすごく気になるのに、よその赤ちゃんの泣き声はそうではないのは、きっと「泣く」ことに敏感に反応できるよう、母に備わっている本能のようなものではないかと私は思っています。
私自身も、保育所の子どもたちの泣き声は何とも思いませんが、わが子の泣き声には過剰に反応してしまいます。「赤ちゃんの泣き声に過剰に反応しない」と意識的に思うことも大切です。
少しくらいなら待たせても大丈夫
抱っこやおんぶをすることは赤ちゃんを安心させる大切な行動です。でも、赤ちゃんが泣いても、少しの時間くらいなら待たせても大丈夫。ただ、ママの後を追いかけてきますので、待たせるときは部屋の環境を安全にしてあげましょう。
声かけをして安心させて
赤ちゃんのそばを離れるときは、急にいなくなるのではなく「トイレに行ってくるね。すぐに戻るから、少し待っていてね」と声かけをします。赤ちゃんが泣くから、遊びに集中しているときにそーっと出ていこう。と思うかもしれませんが、逆に気づいたらママがおらず、一人になっているほうが不安になります。
戻ったら「待っていてくれてありがとう」と言います。ママは必ず戻ってくるということを何度も何度も経験させます。それを積み重ねることによって、赤ちゃんは徐々に「トイレに行ってもすぐに戻ってくる」と分かるようになります。
後追い時期の家事は頑張りすぎない
後追いをする時期は、家事などがスムーズに進みません。食事作りも赤ちゃんが寝ている時間に慌ててやって、ママの休憩時間がなくなってしまうこともあります。家事を溜めても、掃除が完璧でなくても大丈夫。イライラしたら大きく深呼吸して、好きなチョコレートなどを一口食べてリラックスしましょう。
後追いは、大好きなママをとにかく追いかけたいという行動。そんな今しかない赤ちゃんの姿を「かわいいな」と思えると、心にも余裕が生まれますよ。