11月生まれの「ジェンダーレスネーム」は、季節感あふれる「一文字ネーム」が人気となっていました。
1位 陽葵(主なよみ:ひまり・ひなた)
「陽葵」は特に女の子に多く選ばれている「ジェンダーレスネーム」です。女の子では「ひまり」、男の子では「ひなた」というよみが人気です。2025年の年間女の子の名前ランキング1位と、今女の子の名付けで最も人気の高い名前です。
「陽」は太陽の光やあたたかさ、「葵」は太陽の方向に伸びて咲く花を意味し、どちらも明るさと前向きな成長を象徴する漢字です。温もりや光を連想させる名前で、「周囲を照らす存在に」という思いを込めて選ばれているようです。
2位 楓(主なよみ:かえで)
「楓」は男女どちらにも人気の「ジェンダーレスネーム」です。「楓」は赤や橙の紅葉を象徴する漢字で、落ち着きや自然のあたたかさを感じさせる「一文字ネーム」です。例年秋になると人気が高まる名前です。
2025年の年間名前ランキングでは、男の子66位、女の子48位でした。11月は順位が高く、特に秋生まれに多く名付けられていることが分かります。
3位 結月(主なよみ:ゆづき)
「結月」は女の子に多く名付けられている「ジェンダーレスネーム」です。2025年の年間女の子の名前ランキングでは4位と大変人気の高い名前。「結」は絆やつながり、「月」は夜空の月を表し、静かで落ち着いた美しさを感じさせます。11月は空気が澄み、月がより明るく見える季節ということもあり、「月」を使った名前「ムーンネーム」の人気が高まります。
4位 凛(主なよみ:りん)
「凛」は、どちらかというと女の子に多く選ばれている名前です。2025年の年間女の子の名前ランキングでは3位とトップ3入り。男の子は78位でした。
「凛」は厳しい寒さを意味することから、引き締まった空気感や凛と立つ姿を連想させる漢字。冬の訪れを感じる11月は、冷たく澄んだ空気も相まって、この漢字の持つ印象と季節が重なります。凛々しい強さと品格を備えた響きで、「自立した存在に」という願いが感じられます。
5位 翠(主なよみ:すい)
「翠」は女の子に多く選ばれる「ジェンダーレスネーム」です。2025年の年間名前ランキングでは、女の子1位、男の子でも30位と人気の高い名前です。
「翠」は美しい緑色の羽や宝石の色を指し、自然の深い色合いと透明感を感じさせます。移ろう季節の中でも、変わらない落ち着きや安定を願う意味や、静かに輝く個性を持った人になってほしいといった願いがあると思われます。
6位 碧(主なよみ:あお)
「碧」は男の子に多く選ばれている名前です。「碧」は深い青と緑のあいだの色を表し、澄んだ空や静かな湖を思わせる漢字。2025年の年間名前ランキングでは、男の子の名前1位と今最も人気の高い名前です。
11月は空気が澄む時期でもあり、自然の深みや静けさを映したようなこの漢字が、季節感と重なり人気を後押ししていると考えられます。
7位 凪(主なよみ:なぎ)
「凪」はやや男に人気の「ジェンダーレスネーム」です。「凪」は風が止まり海が静まる状態を表し、平穏・安定の象徴とされる漢字。2025年の年間男の子の名前ランキング9位と、トップ10入りしている人気の名前です。
「心穏やかに成長してほしい」「人に安らぎを与える存在になってほしい」という願いを込めて選ばれているのかもしれません。
8位 律(主なよみ:りつ)
「律」は男の子に多く選ばれる傾向があります。「律」は物事の調和や秩序、リズムを意味する漢字。2025年の年間男の子の名前ランキングでは、2年連続12位と人気の名前です。
秋から冬へ向かう節目の季節は、区切りの象徴として名付けに反映されやすく、「自分の軸を持ち、整った生き方をしてほしい」という願いが感じられます。
9位 葵(主なよみ:あおい)
「葵」は女の子に多く名付けられる「ジェンダーレスネーム」です。2025年の年間女の子の名前ランキングでは6位と上位にランクインしています。「葵」は太陽に向かって伸びる植物で、成長や前向きさを連想させる漢字。「素直でたくましく健やかに育ってほしい」という意味が込められることが多いようです。
10位 紬希(主なよみ:つむぎ)
「紬希」は、どちらかというと女の子に選ばれることが多い名前です。2025年の年間女の子の名前ランキングでは14位にランクインしています。「紬」は糸を紡ぐことを表し、「希」は「希少」「希望」など未来への願いを含む漢字。
「丁寧に積み重ね、確かな歩みを進んでほしい」という想いが自然と重なる名前です。
▼2025年11月生まれの「ジェンダーレスネーム」では、「楓」や「結月」など季節感のある名前が目立ち、秋冬の情景と響きの美しさが、男女問わず支持を集めていることがうかがえます。また、「凛」「翠」「凪」といった「一文字ネーム」も、年間を通じて人気の高い「ジェンダーレスネーム」として定着しつつあります。
名前の響きだけでなく、季節を感じる言葉や自然の強さと静けさを重ね合わせて選ぶ傾向が、「ジェンダーレスネーム」の新たな流れといえそうです。
photo:@boche_stさん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2025年11月1日(土)〜2025年11月25日(火)
回答件数:6,864件(男の子:3,510件/女の子:3,354件)