【最強の漬けマグロの作り方】このレシピで一気にプリプリに
今回ご紹介するのは料理講師、フードコーディネーター養成スクールの講師などを務める傍ら、寿司屋の大将としても活躍する野本やすゆきさんがNHK『きょうの料理』で披露したレシピです。
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野本さんいわく「まぐろを一度湯通しする」ことが、漬けダレの味をしみしみにする最強の裏技とのこと!
「プリプリな刺身の方が味がしみこみそうだけど……」という疑いを晴らすために、実際に調理して食べてみます。
野本やすゆきさん「まぐろの漬けっぱなし」のレシピ

材料(作りやすい分量)
・まぐろ(刺身用/さく)...2さく(400g)
【A】
・酒...カップ1/4
・みりん...カップ1/4
【B】
・しょうゆ...カップ1/2
・水...カップ1/2
※今回はまぐろ(1さく)で調理しています
作り方①小鍋に【A】を入れて中火にかける。

まず、小鍋に【A】を入れていきます。

中火にかけてひと煮立ちさせたら、火を止めましょう。
作り方②【B】を加えて粗熱をとる

次に、【B】を加えます。

粗熱をとって、置いておきましょう。
作り方③まぐろをサッとゆでる

鍋にたっぷりのお湯を沸かします。

ここが寿司屋の大将直伝の、味をしみしみにするポイント!
まぐろをサッとゆで、表面が白くなったらすぐに取り出します。
まぐろの表面は一瞬で熱が入るので、かなり焦りました(写真がぶれるほどのスピード勝負)!

まぐろを取り出し、キッチンペーパーなどでしっかり水気をとります。
水気が残っていると、傷みやすくなってしまうようです。
まぐろがなんだか、ぷるぷるしてる!
作り方④冷蔵庫に5時間以上おく

清潔な容器にまぐろを入れ、作り方①②で用意したタレを加えます。

あとは冷蔵庫に、5時間以上おきましょう。いってらっしゃい!
味がしみしみなんてレベルじゃない!中は激レア……!

冷蔵庫で5時間おいたので、取り出してみました!
表面は白いままだけど、味はしみているのかな?
包丁で切ってみましょう。

な、な、なんじゃこりゃ〜!!!
外は加熱されているのに、中はぷりっぷりの超レア。
まるでカツオのたたきのようなビジュアルだ!

お皿に盛り付けてお好みでネギ(分量外)をふりかけたら、まぐろの漬けっぱなしの完成!
さっそく食べてみましょう。

おおお!味がしみしみなんてレベルじゃないぞ!
醤油のコクとみりんの甘みがじわっと広がり「まぐろ本来の旨味」を120%引き出しています。
味がしみすぎてしょっぱくなることもなく、ちょうど良いバランスの味付けで激うまです。

表面に熱を通すことでザラザラとした食感が少し不安だったのですが、まったく問題なし。
クセが抑えられているうえに、刺身より“やわらかく”かつ“しっかり”と食感を感じられ、ほどよい弾力です。
このプリプリ感、普通の漬けまぐろじゃ味わえないかも。

せっかくなのでご飯にのせて、漬けまぐろ丼にしてみました!

漬ける時に使った、漬けダレの残りもかけちゃいます!

うますぎるだろ〜!!
ご飯のほどよいあたたかさと、まぐろの脂がベストマッチ。
お米の一粒一粒に、まぐろのタレがほんのりしみていて最高。
まぐろのねっとりとした旨味に、刻みネギの辛味がアクセントになってめちゃめちゃおいしい。
個人的には漬けまぐろ単体で食べるより、丼にした方がおいしく感じました!

せっかくなので、アボカドをあわせてアヒポキ丼もつくってみました!
みりん、砂糖、しょうゆ、ごま油、わさびを加えたタレもかけています。
見ただけでわかる、まずいわけがない。

天才なの……?
味がしみしみの漬けまぐろの旨味と、アボカドのクリーミーなコクが一体に。
アボカドのまろやかさが加わり、まぐろと一緒に食べると「赤身じゃなくてトロになった?」という錯覚すら起きる。
「まぐろの漬けっぱなし」1つで、無限にアレンジできるのが最高に楽しい!
このレシピやばい!「ウマすぎる漬けマグロの作り方」試してみて!

寿司屋の大将直伝の裏技「まぐろを一度湯通ししてから漬ける」は、想像以上の効果を感じられる方法でした。
外はしっとり、中は激レアでプリプリ食感。
5時間放置するだけで、醤油やみりんのコクが感じられるタレがちょうど良いバランスでしみしみに。
この一工夫をするだけで、これだけおいしくなるなら絶対に毎回やりたいと思えます。
刺身用のまぐろが安くなっていた日は、寿司屋の大将・野本やすゆきさん「まぐろの漬けっぱなし」で決まりです!