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「墓の管理を頼む」夫は次男なのに!?頑固な義父に困惑→2年後、義父が他界し判明した驚きの事実とは!?

義父から「大事な話がある」と呼ばれて義実家へ行った日のこと。予想もしていなかった「お墓」の話を切り出され、私たち夫婦は言葉を失いました。

義父から突然のお墓の話

義父から突然、「自分の実家の墓の隣を、お前たち家族で使ってほしい」と言われました。なんでも、義父の兄弟が使うはずだった区画が不要になったため、代わりに使ってほしいという話でした。さらに義父は「自分たちの墓の管理もお願いしたい」と言い出し、私たちは困惑するばかり。

 

夫は次男ですが、長男である義兄は独身で、子どもがいるのは夫だけです。そうした事情もあり、私たち夫婦に白羽の矢が立ったのだと思います。しかし、その墓地があるのは、私たち夫婦には縁もゆかりもない土地。自分たちでお墓を買う予定もまったくなかったため、夫とともに「申し訳ないけれど、お墓を継ぐことは考えていません」とはっきりお断りしました。

 

義父の思いと義母の助け舟

しかし、それでも義父は「そんなこと言わずに考えておいてくれ」とゆずりません。私は、親戚が墓じまいで苦労している現状や、私の実家でも永代供養を検討していることを話しつつ、お墓を持つつもりがないことを再度伝えましたが、「それはさびしい」と言われてしまいました。

 

その後、義父がいないときに、義母がこっそり「お墓の件は気にしなくていいから」と言ってくれました。義父は頑固な性格で、その場で反論すると余計にこじれてしまうため、本格的に話が動くまでは聞き流しておこうという判断だったようです。義母の助け舟のおかげで、それ以上は義父との話を無理に進めずに済みました。

 

 

義父が他界…予期せぬ展開に

それから2年ほど過ぎたころです。義父に病気が見つかり、あっという間に亡くなってしまいました。お墓の話が宙に浮いたままだったことが気がかりで、葬儀の準備の際、私と義母でお寺の住職に確認してみました。

 

すると、義父の入るお墓以外の区画については「契約されていないようです」と言われたのです。どうやら以前、義父が返還の相談をしていたらしく、住職は返還済みだと認識しているようでした。

 

真相は定かではありませんが、ここで下手に追求して使用権が残っていることになっても困ります。義母と顔を見合わせ「それなら、そういうことにしておこう」と、あえて深掘りしないことにしました。

 

その場にいなかった夫にも住職の話を伝えると、「親父の勘違いだったのかもね」と、拍子抜けした様子でした。義父が亡くなってからもうすぐ3年が経ちますが、その間に住職と何度も会っているものの、お墓の話が再び出たことは一度もありません。やはり、あの区画の話はなかったことになっているようです。

 

 

突然のお墓の話には驚かされましたが、今思えば、家族を早くに亡くしてきた義父だからこそ、人一倍「お墓」という家族のつながりを大切にしたかったのかもしれません。近くにお墓を構えることはできませんでしたが、これからも折に触れて、義父のお墓に会いに行きたいと思っています。

 

 

著者:南野ろく/40代女性・主婦。2016年生まれの娘と2018年生まれの息子の母。出産を機に退職し、子どもと自分の体調不良や義実家の手伝いなども重なり専業主婦に。現在は夫の転勤で海外に暮らし、慣れない土地で子育て中。趣味は音楽鑑賞やハンドメイド。大のディズニー好き。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

※AI生成画像を使用しています

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