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上司「言い訳するな!」人助けをして商談に遅刻した僕。仕事先にある人物が現れて…大逆転!?

商談遅刻の理由は

ある日、上司の代わりに、取引先へ商談へ向かうことになりました。この数日前に、「明日の商談、代わりに行ってくれ」と言われ、急きょ僕が行くことになったのです。その商談先の担当者は気難しいことで有名で緊張したものの、なんとか準備を終え、取引先へ。

 

すると、向かっている途中で、道端で苦しそうにしている高齢の男性を見つけました。「大丈夫ですか!?」と声をかけると、「かばんから薬を出してほしい」と男性。僕は男性の言う通りに薬を渡し、救急車が来るまで、一緒に待ちました。

 

男性から、「名前と連絡先を教えてほしい」と言われたのですが、僕は「困ったときはお互いさまですから」と言って、その場を後にしました。

 

その結果、商談に5分ほど遅刻することに。気難しいことで有名だった担当者は激怒。もちろん、途中で事情を説明し、遅れてしまう旨は伝えていたのですが……。

 

結果的に、担当者から「こんな常識のない人は信じられない!」と怒られ、商談はできませんでした。

 

社内でも僕のことが噂に…

会社に戻ると、上司が僕を待っていて……案件が僕の遅刻でなくなってしまったこと、上層部に報告することを告げられました。

 

僕は事情を説明しましたが、上司は「言い訳をするな」と聞く耳を持ってくれませんでした。

 

その結果、僕は営業から外され、しばらくの間、簡単な仕事を任されることに。この後の業務を見て、異動させるか否かは決まるとのこと。社内でも、「僕が商談先に遅刻した」という噂が広まっていました。おそらく、上司は僕が嘘をついているとして今回の遅刻を上層部に報告したのだと思います。

 

営業の仕事にやりがいを感じていた僕は残念だと思いましたが、今回の遅刻の件を受けて「仕方がないか」と受け入れていました。

 

僕の前に現れた人物

僕が営業から外されて数日経ったある日、「お客さまが来ています」と声をかけられました。僕は思い当たる人がいなかったため、驚きつつ応接室に向かうと、知らない女性がいました。

 

彼女は、僕に「ようやくお会いできました」と言いましたが、僕は彼女が誰だかわからず……。僕が困っていると、彼女は深々と頭を下げ、

 

「私はあなたが助けてくれた男性の孫です」と明かしました。名前も伝えていないのに、どうやって知ったのだろうと思っていると、彼女・Aが説明してくれました。

 

どうやら彼女は僕の上司と商談をしたそうです。そのとき、雑談まじりに「部下が老人を介助して遅刻した」と口にしたのを聞いたとのこと。

 

その瞬間、Aは祖父が話していた「スーツ姿で会社名入りの名札を付けていた」という証言を思い出したそうです。「もしかして」と思ったAはわが社に問い合わせ、事情と商談の日付を確認。『該当しそうな社員がいる』と聞き訪ねてきたのでした。

 

Aは、「祖父はずっとお礼を言いたいと言っていて……。機会がありましたら是非」と言って名刺を渡してくれました。Aと話をする中で、僕は自分の会社での状況を説明。すると、彼女は「私からも事実を説明したいので、上司の方にお会いできますか?」と言ってくれました。僕は彼女を連れて、上司のもとへ向かいました。

 

事実を知った上司

Aは、上司に「私は、この間助けていただいた男性の孫です」とひと言。続けて、「祖父がとても助かったと感謝しており、お礼をお伝えしたくて…」と言いました。

 

それを聞いた上司は驚いたよう。まさか僕の話が本当だと思っていなかったみたいで、「あの話は本当だったのか…」と立ちすくしていました。

 

そして、僕に「決めつけて申し訳なかった」と謝罪をしてくれました。その後、上層部も呼ばれ事情を説明。上層部からも、「今回の件は完全に会社の落ち度だ。よければ、また営業に戻ってほしい」と言われました。

 

上司は、「今後は決めつけて話をしないように」と注意を受けていました。こうして僕は営業に戻ることに。そんな僕の姿を見て、同僚も「ごめん、遅刻で営業を外されたと思ってた」と話しかけてくれました。

 

僕が助けた男性とお孫さんとは、一度食事をしました。男性は、長年の経験から得たいろいろな知識を僕に教えてくれました。そんな彼を見て、僕も将来、他の人に教えられるくらいの技術を手に入れたいと思っています。そう思える気持ちを取り戻せたのは、男性とAのおかげです。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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