「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回はお子さんの肩に気になるアザを見つけたママからのご相談です。
Q.肩に蒙古斑のようなアザを見つけました
入浴後、子どもに保湿クリームを塗っていたときに、肩に蒙古斑のようなアザを見つけました。いつからあったのか気づかなかったのですが、このような位置に蒙古斑のようなアザができるものなのでしょうか? それとも、何か他の原因による症状なのでしょうか?
榎本美紀助産師からの回答
蒙古斑は、おしりの周辺にあることが多いですが、そのほかの部位にもあることがあり、肩にあることもあると思います。蒙古斑は出生時からのものなので、最近できたものであればアザの可能性もあると思います。
経過をみて、青いままでしたら蒙古斑、色が消えていくようでしたらアザかもしれません。蒙古斑のようなアザがあるほうの腕の動きが反対側と比べて違う、押すと泣いたり嫌がるなどなければ緊急性はないと思いますので、様子をみられてもよいかと思います。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
どうして蒙古斑ができるの?
どうして蒙古斑ができるのか、はっきりとした原因はまだわかっていないようです。しかし今のところ、シミの原因でおなじみの“メラニン”をつくりだす「メラノサイト」という組織が原因なのではないかと考えられています。
本来であれば、赤ちゃんの成長とともに皮膚の表面に移動してくるはずのメラノサイトがその途中でとどまってしまい、蒙古斑ができるというメカニズムです。
そのほかにも、天使のしるし、神様が赤ちゃんをこの世に送り出したときの手の跡、ママが楽しくおむつ交換ができるように神様が色を付けた、人間がサルだったころのなごり……などなど、なんとも夢のある説もあるようです。
蒙古斑はおしり以外にも……?
蒙古斑の原因となるメラノサイトは、赤ちゃんの腰のあたりで活発に働くので、蒙古斑はおしりや腰によく見られます。
そのほかにも、赤ちゃんのおなかや手足などに出る「異所性蒙古斑」やホクロくらいの濃さがある「濃色蒙古斑」などもあります。
蒙古斑があるときはどうすればいい?
おしりや腰にみられる蒙古斑は、赤ちゃんの成長に伴って徐々に薄くなり、消えてしまうことがほとんどです。異所性蒙古斑は、薄いものであれば、成長とともに消えていきますが、濃いものは成人しても消えないこともあります。
蒙古斑を薄くするレーザー治療もあるのですが、赤ちゃんの場合は全身麻酔が必要になるので、10歳くらいまで様子を見ることが多いそうです。まれに、蒙古斑の数が増えたり、範囲が広がったりすることもあります。気になる場合は、皮膚科の先生に相談してみましょう。
※参考:ニュース(医療)「海外では虐待に間違えられる!?蒙古斑ってなに?」【著者:助産師 REIKO】
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