母が用意してくれたケーキは…
娘のリクエストはいちごのケーキ。ちゃんと母に伝えて、私も楽しみにしていました。そしていざ誕生日当日、母がテーブルに出してくれたケーキは、なんとお寿司ケーキ。いちごのケーキだと思っていた娘は「何これ」とびっくり。
上にはサーモンやイクラがたっぷりのっていて、見た目はとても華やか。母は「最近はこういうのも人気らしいよ」と言いながらネットを見て作ってくれたと教えてくれました。確かに見た目はお祝い感があり、写真映えも抜群でした。
しかし甘いケーキだと思っていた娘のテンションは急降下。きちんとリクエストを伝えてお願いしていたのに、違うものを出されて悲しくなってしまうのは当然。せっかくの誕生日に悲しい思いをさせてしまったことを後悔し、急いで母と一緒にいちごのケーキを買いに行き……。
リクエストどおりのいちごのケーキで誕生日会を仕切り直しました。
その後、いちごのケーキで機嫌を直した娘は、最終的には母のお寿司ケーキもおいしいと言って、楽しそうに食べていました。母に悪気はないことはわかっていたものの、私はきちんと伝えていたのにどうして……と、しばらくモヤモヤしてしまいました。
それ以来、誕生日以外にも何かイベントがあるときは、母とはよく相談するようにして、娘の気持ちを第一に、協力して準備するようになりました。娘のこと以外でも、「こうしたほうがいい」「こっちのほうがいい」と思うことは普段よくあると思いますが、相談なしに勝手に決定するのは、相手のことを思っていても、相手のためにならないこともあるので、どんな相手ともコミュニケーションを大切にしたいと思いました。
著者:あい うえこ/30代・女性・会社員。ひとり娘を育てる母。時短勤務。
イラスト:きょこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)