33歳で第一子を出産し、2人目についても考えていました。育児雑誌やネットの体験談を見ると、年子は大変だとか何歳あけたらいいとか、いろいろな情報が飛び交っています。私は1人目の子をたっぷり抱っこしてあげたかったので、しっかり歩けるようになった1歳5カ月ごろから子作りを開始。しかし、さまざまな事情から2人目を授かることが難しく、結果あきらめることにしたのです。そのときのお話をしたいと思います。
1年の間にすっかりパパとママになった
初めての子育ては思ったより忙しく、1年があっという間に過ぎました。私は体力的にも疲れていて、気分的にも2人目を作るという気分にはなれず、1年間以上セックスレスでした。そして性生活を再開したのは、私が授乳を終えた産後1年2カ月を過ぎたころです。
授乳が終了したことで夜中に起きる回数も減り、体力的にも余裕ができましたが、気持ちの切り替えが難しかったのを覚えています。1年の間に夫と私はすっかりパパとママになっていたのです。
2人目が欲しい…でも妊娠せず…
それでも2人目が欲しかったので、1人目が1歳5カ月になったころから子作りを開始しました。排卵日を計算してタイミングを合わせたり、冷えや食べ物にも注意したりしました。けれどなかなか妊娠しませんでした。
私の場合、1人目のときは妊活開始から半年で授かりました。妊娠経験もあるし、2人目もすぐに妊娠するだろうと根拠のない自信をもっていたのですが、なかなか妊娠しない状況に焦りました。そのときの私の年齢は35歳。1人出産したからといって、2人目をすぐに授かれるとは限らないんだと当たり前のことに気づいたのです。
2年で妊活をやめた
毎月来る生理にがっかりしながら妊活を続けました。不妊治療はしないと決めていたので、生活習慣の見直しや食生活改善、そして基礎体温をつけたり、排卵検査薬で妊娠しやすい時期を測ったり、できる範囲で妊娠に向けて夫婦で頑張りました。
しかし2年経っても妊娠には至らず、毎月がっかりするのに疲れてしまい……。妊活をやめることはとても勇気がいりましたが、精神的につらくなっていたので夫に打ち明けると、「そんなに悩ませてごめんね。いいよ」と言ってくれました。
その後は2人の気分で性生活を営なみ、妊娠だけを目的にすることはなくなりました。2人目は授かれませんでしたが、いい夫婦関係を築けたので2人目の妊活をしたことはよかったと思っています。
1人目を妊娠・出産したからといって2人目がスムーズにできるとは限らないという事実を突きつけられ、心が折れそうになりました。結果として2人目の妊娠はありませんでしたが、妊活を通して夫婦でさまざまなことを考え、さらに絆が深まったことはよかったと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:仲本まゆこ
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。