出産中、目の前に見知らぬ人たちが…!?
初めて味わう激しい痛みに苦しんでいる私に、何か話しかける助産師さん。私は痛みのあまり、何を言われているのかよくわからないまま、つい「はい」と答えてしまいました。
そしていざ出産、分娩台に移動。私は絶叫しながら、激しい痛みに耐えていました。そんななかふと陣痛が和らいだ瞬間、衝撃の光景が目に入りました。恥ずかしい体勢をとっている私の正面に、若い男性や女性が何人も立っていることに気がついたのです。
「え!? なんで!?」とは思いましたが、どういう状況なのかと聞く余裕はなく、そのまま無事に元気な女の子を出産。胸元に赤ちゃんを抱かせてもらったとき、隣のベッドが目に入ったのですが、なんとそこには横たわっている若い男性が……。
その日、2度目の「え!? なんで!?」でした。
同時に、分娩室に先生と助産師さんのほかに、見知らぬ人が何人もいることを思い出した私。そのことを助産師さんに聞くと、見学の看護学生だと言われました。陣痛中に助産師さんに聞かれていたのは、その見学の承諾だったのです。そして、隣のベッドで横たわっている男性は、出産にショックを受けて倒れてしまったとのことでした。
私がつい「はい」と返事してしまったばかりに、まさかの体験をしてしまいました。直前にしか確認できなかった何か事情があったのだとは思いますが、学生の見学許可は、陣痛がピークになる前に取ってほしいなと思いました。病室に戻った私のところに、分娩室にいた看護学生たちがやってきて「おめでとうございます!」「感動しました!」と言われましたが、苦笑するしかありませんでした。
著者:菜野花子/50代女性・パート。ひとり娘の母。実母と同居。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています