「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は離乳食の裏ごしに関するご質問です。
Q.離乳食がペースト状になりません
つい2週間前に離乳食を始めたのですが、レシピ通りに野菜をゆでて、すり潰して裏ごしするのですが、お湯やだし汁でのばしてもかたまりが残ってしまい、飲み込みづらいのかあまり食べてくれません。
野菜や豆腐のペーストなど、どうやって作ったらよいですか? ブレンダーなど買ったほうがラクなのでしょうか?
小林亜希管理栄養士からの回答
かたまりになってしまう理由として、裏ごしの穴が大きいのかな? 野菜のゆで時間が足りないのかな? という印象です。
野菜は親指人と差し指で挟んで潰れるくらいまでゆでたものを裏ごしするようにするとなめらかになると思います。私はブレンダーを使っていました。一時のことなので、裏ごしも大変ですし、ブレンダー買うほうが質問者さんに合っていると思われたときはお試しくださいね。
豆腐等のたんぱく質は、離乳食を始めてから1カ月くらいして、慣れてきたころに試していくものになります。木綿豆腐は周りが固いので絹ごし豆腐をおすすめしています。それでも飲み込みにくそうにしているときは、とろみをつけてあげるようにするとよいと思います。
※参考:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナーより
離乳食の裏ごしの調理のコツ
ポイントは、大人が感じるよりも食材をやわらかく煮ることです。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
■根菜類は大きめに切ってから煮る
根菜類は、1cm幅以上の大きめに切ってから煮ましょう。小さく切って煮るとなかなかやわらかくなりにくいです。これは7~8カ月ごろ(離乳食中期)以降になっても一緒です。大きめに切って煮るほうがうまみも逃げにくくおいしさもアップします!
■煮るときはフタをして煮る
鍋で煮るときは、フタをして中火~弱火で煮ましょう。フタを開けたままだと蒸気になって鍋の中の水分が減ってしまいます。効率よく熱を加える意味でも、フタのある鍋で煮てみましょう。
■クタクタになるまで煮ると裏ごししやすい
食材をクタクタにやわらかく煮ると裏ごししやすいです。目安は、親指と人差し指で軽く押したらつぶれるくらいの固さ。裏ごししやすいか・しやすくないかで、5~6カ月ごろ(離乳食初期)の離乳食の調理は格段にラクになります。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)になったらブレンダーがおすすめ
ブレンダーがあると離乳食づくりに重宝します。ブレンダーを使う食材は、じゃがいもなどの繊維が残りにくいものがいいですね。たとえば、繊維が多いほうれん草などはブレンダーを使ってもかなり繊維が残ります。この繊維を5~6カ月ごろ(離乳食初期)は取り除いてあげたいので、繊維が残るものはブレンダーではなく裏ごし器を使うことをおすすめしています。
かぼちゃの煮物などは、大人用に作ったものでも味付け前の出汁と素材のみの状態のときに、少し取り分けてブレンダーでなめらかにするだけで5~6カ月ごろ(離乳食初期)から食べさせることができます。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)に近づけば、すべての食材でブレンダーを使ってもOKです。夏なら茹でたとうもろこしをすりつぶすなど、旬の食材を離乳食に取り入れることもラクになりますね。
※参考: ニュース(食・レシピ)「時間がかかって面倒!離乳食の裏ごしがもっとラクになる方法を教えます」「離乳食の裏ごしがラクになるアイテムを離乳食インストラクターが教えます」【著者:保育士・一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田馨】
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