新入社員は人気者!
僕が会社員として働き始めてしばらく経ったころ。僕の所属する部署に新人社員が入社しました。彼女は愛嬌があってかわいらしく、多くの人の注目を集めているよう。
そんななかで、彼女のことを前々から知っていた僕は “彼女の教育係” を任されました。僕が教えたことをすぐに覚え、任された仕事をどんどんこなしていく彼女に「やっぱり理解力がすごいな」と驚いていました。
僕が彼女を褒めると、彼女は「教育係である先輩がすごいんですよ」と僕のことを慕ってくれました。そんな彼女とだったら、これからも一緒に力を合わせて仕事を続けていけると確信。僕はうれしい気持ちになっていました。
こっそりと動き出した同僚
しかし、ある日のこと。明るい彼女が普段とは違う、暗い雰囲気を放っていました。そこで僕は彼女の話を聞くことに。すると彼女の口から僕の同僚男性・Bの名前が飛び出し、僕は彼女たちの直近のやり取りを知ることになりました。
彼女曰く、ひとりでいたときにBに突然声をかけられたとのこと。そのとき彼が「アイツよりも俺のほうが手助けになると思うけど」とか「アイツは誰かに教えるのが得意じゃないと思うんだよね。同期の俺から見てね」とか、僕のことを悪く言っていたようです。
さらには「この際、教育係をアイツから俺に変えるのはどうかな?」と提案してきたそう。
僕も彼も互いに譲れない!!
彼女はBの提案をキッパリと断ったようですが、僕自身も黙っていられませんでした。そのため仕事の休憩中にBのもとへ。「彼女に言い寄るのはやめてほしい」と注意したのです。
すると彼が「俺は、後輩には積極的に教えるようにしているんだ。だからお前よりも新人教育に慣れている!」と反発。どうやら彼は、彼女の教育係になることを諦めていないよう。
ピリピリとした空気が僕たちの間に流れていると、彼女が僕たちの前に現れました。
同僚男性にとって衝撃的な事実
彼女は僕たちの言い争いを聞いていたようで「先輩が教えるのは下手とか、ありえないですから」と僕の援護をしてくれました。それでも彼は納得がいかないようで食い下がってきて……。そこで彼女は僕との関係を暴露しました。
「私、先輩とは幼なじみなんですけど、お兄ちゃんみたいにいろいろ教えてもらってましたから」
実は、僕と彼女は幼なじみなうえに、中学・高校で同じテニス部に所属していたのです。だから彼女はBよりも僕のことをよく知っていたのです。彼女はBの言葉を最初から信じていませんでした。
続けて彼女は「先輩は中高共にテニス部の部長で、教え方に定評があって後輩から大人気でしたから」と当時のことをBに話していました。さらには僕に代わって「先輩が誰かに教えるのが得意じゃないという発言、今すぐに撤回してもらえますか?」と言ってくれました。
事実を知ったBは何も言い返せず、逃げるように去っていきました。残った僕は彼女にお礼を伝えました。その後はBが僕たちに絡んでくることはありません。僕は、引き続き彼女が一人前になるまで、教育係として見守ろうと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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