施設で暮らし始めたころは、父のことをよく話題にしていたあーちゃん。それが怯えからなのか、期待からなのかはわかりません。しかし、時間が経つにつれて父の話題はまったく出なくなりました。同居しているときは依存心が強かったものの、実際に離れて暮らすと、不便もなく穏やかに過ごせていることから、父への印象が薄れているように感じます。ワフウフさん姉妹は、このままあーちゃんが父のことを忘れてくれたらどんなにラクか……と思っていました。
いろいろと調子がイマイチ

父の話題が出なくなったと思っていた矢先、姉からあーちゃんが父の話をしていたと聞いて、がく然……。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫

まあ、半世紀以上も夫婦を続けているのだから、そう簡単に忘れられるわけはないですよね……。

そんなあーちゃん、このところ調子がイマイチです。先日、面会に行ったときも……。

うれしそうに近寄ってきたところまではよかったのですが……。

トイレに行くと言うので送り出して……。


戻ってきたので、散歩に行こうかと言ったら、またもや「トイレに行ってくる」とのこと……。

たった今行ったのに、忘れちゃったの……!?

そして、長い間くすぶっているあーちゃんの「洗濯問題」。相変わらず、特定のものは自分で洗ってしまうのです。

洗うと言ってもハンドソープで洗っている上に、ちゃんとしぼりきれていないので、洗濯は施設に頼むように再度姉が言ったのですが……。

やはり言うことを聞かずに、自分で洗ってしまいます。

イライラした姉は、ちょっときつく叱ってしまいました。

すると、あーちゃんに変化が……。うつろな目になり、表情が消え……。

受け答えもできない状態に。

ビックリした姉が、慌てて外に連れ出してほかの話をしたら、目つきは直ってきたようですが……。普段は見せない認知症の顔が表に出てきて、怖くなってしまいました。
あーちゃんが父の話題を出さなくなり、印象も薄れているようだと思っていた矢先、姉・なーにゃんから「この前『ご主人さまがいらっしゃいましたよ』って言われたのよ」と、あーちゃんがうれしそうにまた話していたと報告を受け、がく然としました。まあ、半世紀以上も夫婦をやっているわけなので、そう簡単には忘れられないですよね。
そんなあーちゃんですが、いろいろと調子がイマイチ。面会に来た私に気づいてうれしそうに来てくれたところまではよかったのですが……。「トイレに行ってきていい?」と言ってトイレに向かい、戻ってきたところで私が「じゃあ散歩に行こうか」と声をかけると「その前に、トイレに行ってくるわ!」と……。もともとトイレは近いタイプですが、これは完全にトイレに行ったことをすぐに忘れています。穏やかなのはいいけれど、調子が良いとは言えません……。
施設での生活で、私たちが気にかけているのが洗濯問題。洗濯は施設でやってもらえるのに、何度言っても自分で洗おうとするので、イライラしたなーにゃんがちょっときつく叱ったら……、あーちゃんの様子が急に変わったとのこと。うつろな目になり、だんだんと受け答えもできなくなり、その反応に驚いたなーにゃんが慌てて外に連れ出してほかの話をしながら歩かせたら、変な目つきは直ったようです。普段、私たちに見せないようにしている認知症の顔が前面に出てきた瞬間に、恐怖を覚えました。
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あーちゃんが認知症であることは頭ではわかっていても、目の前にいるあーちゃんの姿に、認知症になる前のあーちゃんの姿を重ねてしまうのは、ごく自然なことだと思います。だからこそ、急に見せたうつろな目と認知症特有の顔つきに、大きなショックを受けてしまったのかもしれません。どうしようもないとはいえ、身近な人が変わっていく姿を目の当たりにするのは、つらいですね……。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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ワフウフ
