子どもの行動範囲が広がり、好奇心旺盛な時期。つい熱いものに触ってやけどしてしまった時はどうしたらよいのでしょうか?
Q.やけどで米粒大の水ぶくれができました。
1歳の子が熱湯の味噌汁に手を入れ、手首から手の甲にかけてやけどをしてしまいました。すぐに冷やしましたが、冷却時間が短かったのか水ぶくれができてしまいました。水ぶくれは米粒より少し大きいくらいですが病院に行った方がいいでしょうか? 今は症状が落ち着いていても、そのうちに支障が出ることもあるのでしょうか? 本人はいたって元気で、機嫌よく遊んでいます。
A.様子を見てよいと思いますが、念のため受診していただいた方が安心でしょう。
ご質問のお子さんのやけどのサイズは小さく、すぐに冷やすという正しい応急処置をされたので、様子を見てもよろしいかと思いますが、念のために受診していただいた方が安心でしょう。水ぶくれの中は、清潔な状態なのでつぶさないようにしてください。体の関節部分や手のひらをやけどした場合、関節の動きが制限されることがあるので、早めに受診してください。
やけどで病院を受診される際には、やけどの深度と面積を確認しましょう。やけどの深度は、皮膚が赤くなる程度がⅠ度、水ぶくれができる場合はⅡ度、それ以上の場合はⅢ度に分類されます。やけどの面積は、「子どもの手のひらの大きさ」が子どもの体の表面積の約1%に相当するため、このサイズを基準として何パーセントかを確認します。やけどが広範囲に生じていたり、Ⅱ度のやけどが体の表面積の10%以上に生じている場合には、救急車を呼んで専門医療機関へ搬送してもらいましょう。 (回答/三石知左子先生)
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