こんにちは。助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本です。
今回は、夏になって気になる赤ちゃんの日焼け予防についてお話します。知っておくことで、不安なく夏のレジャーが楽しめるようになりますよ。
赤ちゃんにも日焼け予防は必要?
昔は、子どもは日光に当たることを推奨されていました。骨をつくる栄養素のビタミンDは日光に当たることでつくられますが、手の甲に15分程度あたるくらいで十分とされています。
紫外線をたくさん浴び続けると将来的に、様々な皮膚のトラブルになることがあります。赤ちゃんのうちから強い日焼けをしすぎないようにすることが大切です。
日焼けしすぎないように注意することは?
■時間帯に注意する
1日のうちで午前10時〜午後2時までに紫外線量が1番強くなります。この時間に長時間屋外で過ごすことは避けるようにしましょう。短時間であれば問題ありません。
■場所に注意する
日陰を選んで遊びましょう。ひさし、屋根、パラソルなどがあるところを選ぶようにします。
■衣類や帽子
つばの広い帽子、首にカバーがある帽子をかぶせましょう。衣類は肌の露出が少ないもの、紫外線を反射しやすい白や淡い色のもの、UVカット効果のある素材のものを選びましょう。ケープやベビーカーの日差しよけも良いですね。プールの場合、ラッシュガードなどを着るのも効果的です。
日焼け止めクリームはどんなものを選べば良い?
肌に負担の少ない低刺激性で、ベビー用や子ども用のもの、石鹸で落とせるものにしましょう。
生後3カ月以上で使用可能とされていますが、メーカーによっても異なるので説明書などで確認しましょう。プールなど水遊びのときは、ウォータープルーフのものにしても良いかもしれません。
日常の生活では、SPF15〜20、PA ++
海や山では、SPF20〜40、PA ++〜+++
を目安にしましょう。
汗で落ちやすいので、こまめに塗るようにします。
お風呂のときは、日焼け止めをしっかり洗い流し、保湿をするようにします。
日焼け止めの塗り方
使用前は、腕の内側や太ももなどの目立たないところでパッチテスト(1円玉大ぐらいに塗って赤くならないかみる)をします。
■顔
クリーム状はパール1個分、液状は1円玉1個分手のひらにとる。額・鼻の上・両頬・アゴに分けておいてそこからまんべんなく丁寧に塗りのばします。その後にもう一度同じ量を重ねづける。
■腕や脚などの広範囲
容器から直接直線を描くようにつけてから、手のひらでらせんを描くように均一にムラなく伸ばす。
塗り薬と虫よけを一緒に使う場合は、塗り薬→日焼け止め→虫よけの順番になります。
紫外線の強い季節、外出や外でのレジャーも増えます。
曇りの日も、紫外線を浴びているので長時間の野外活動の場合、日焼け予防に努めることが大切です。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
※引用・参考文献
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会「保育園・幼稚園での集団生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会統一見解(2015.09)」