現在、3人の子育て真っ最中の私。3人目を妊娠中のときはつわりで苦しんだり、引っ越しがあったり、とにかくバタバタしていました。当時は母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券をもらったものの、結局歯医者には行けずじまいで出産を迎えたのです。そして3人の子育てにも慣れてきたころに奥歯に違和感が……。ここから始まった長い長い歯の治療体験談を紹介します。
自分の体を後回しにした結果の歯痛
2人目が2歳を迎えて気長に考え始めた3人目でしたが、すぐに妊娠がわかり、同時に一戸建てを購入しました。男兄弟2人の世話をしながらつわりに苦しみ、さらには引っ越しでバタバタしていたところ、あっという間に臨月を迎えていました。
母子健康手帳と一緒に歯の定期健診の補助券を貰っていたことを覚えてはいたのですが、歯の痛みもないし、何より時間がなかったので結局健診には行かずじまいでした。
しかし3人目を出産して3カ月ほど経ったころ、左下の奥歯に何だか痛みが……。これはおかしいと思い、急きょ歯医者へ行くことにしたのです。
結果は経過観察だが痛みは増すばかり
診察してもらったところ、左下の奥歯の虫歯が神経の近くまで侵食しており、これが痛みの原因になっているとの診断でした。虫歯の治療法として神経を取る選択肢もあったのですが、できるだけ神経は取りたくなかったのもあり、痛み止めの薬を定期的に歯に塗ることで痛みを軽減しながら虫歯の治療することになりました。
しかし1カ月ほど経っても、痛みは増す一方で一向に良くなる気配もなかったため、結局歯の神経を取ることになったのです。
これだけじゃない! さらに降りかかる悲劇
奥歯の神経の処置も終わり、これでひと安心かと思っていたのですが、ある日痛みを感じないはずの奥歯に痛みが走り、夜も眠れないほどになってしまったのです。実はこの痛みは神経を取った奥歯ではなく、その横の親知らずの虫歯が原因だったのです。
親知らずを抜くことになり、授乳中だったため痛み止めや抗生物質などの薬が飲めるのか不安でしたが、授乳中でも問題はないと言われました。無事抜歯も終わりましたが、気が付いたら痛みから解放されたのは違和感を覚えてから3カ月後になっていました。
痛みに苦しむ期間も長く、子どもを連れて歯医者に通う大変さを痛感して、産前に歯の健診に行っておけばよかったと思わずにいられなかったのは言うまでもありません。ママの歯のケアはどうしても後回しになってしまいがちですが、今後は子育てをしながらも歯の定期健診には通おうと思ったできごとでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:佐藤祐子
二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。