私の息子は生後間もないころからうんちがスムーズに出ず、その状態が離乳食の開始以後も続きました。便秘に効くという情報を探しては片っ端から実践しますが、一向に良くならない……半年以上わが子の便秘に試行錯誤した私の体験談をお伝えします。
生後4日目でうんちが出ない
息子の便秘が始まったのは、生後4日目からでした。私が入院した総合病院では、赤ちゃんが前回の排泄から24時間経過してもうんちが出ない場合、刺激して出してあげましょうという方針でした。そこで、助産師さんから綿棒にワセリンを塗って、肛門周りを刺激するという方法を教わることに。
退院後も続く便秘
退院後も1週間のうち2回は綿棒刺激をしないとうんちが出ないという状態が続きました。1週間健診、1カ月健診でも相談しましたが、「綿棒の刺激で出るのであれば問題ない」と言われるばかりで、特別な処置等がなく、不安が募っていきました。
ネットや雑誌で赤ちゃんの便秘解消法について調べ、「ママがオリゴ糖を摂れば母乳を通して赤ちゃんの便秘に効く」「赤ちゃんの足を自転車をこぐときのように動かすマッサージが効く」「果汁を与えると糖分のはたらきで便を出やすくする」など、片っ端から実践してみましたが、思うような効果は出ず……。
離乳食でさらに悪化
離乳食が始まって母乳・育児用ミルク以外の食べ物を口にし始めると、状況はさらに悪化。3日から5日間排便がない日が続くこともありました。たまたま自力で出せたときも、うさぎのようなコロコロとした硬いうんち。このままではお尻が切れてしまうのでは? と心配になり、別の小児科で相談することにしたのです。
そこでは、綿棒浣腸での対応は問題なかったけれど、ママがおこなうと遠慮がちになってしまうため効果的におこなえないことがあると先生から説明を受けました。さらに、心配であればうんちを柔らかくする作用のある粉薬を処方すると言っていただけました。
そして、薬を飲み始めてからはほぼ毎日、自然な排泄ができるようになりました! 薬をやめるとまた便秘に戻ってしまうので、定期的に受診しながら薬を飲む生活を続けています。
今振り返ると、薬でこんなに症状が良くなるならもっと早く相談に行けばよかったなと思います。しかし、当時住んでいた地域には近隣に小児科がなく、簡単に相談できなかったこと、大人の便秘薬のように「薬=癖」になってしまうのでは? という不安などが起因して、何とか自力で排泄できるようにしてあげたいとムキになっていました。生後11カ月の現在は、何でも相談できる先生と息子に合った薬のおかげで順調な毎日です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。病院・産院・小児科によって処置・対応の仕方が異なります。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:木下りん
0歳男児の母。東京と長野を行き来する生活。お出かけ大好きな息子とのお散歩が日課。