泣き声が聞こえず…医師が明かした“珍しすぎる理由”とは
陣痛の間隔が5分になってきたとき、なぜか突然、陣痛が止まってしまったのです。看護師さんも私も「えっ?」と顔を見合わせてきょとん。心拍などの異常はなかったので「もしかして、この子、寝ちゃったの? 今日は生まれる気がないのかな?」そんなふうに思いつつ、「まあいっか。ちょっと寝られるかも」と夫にも連絡し、そのまま休むことにしました。
翌日、再び陣痛が始まり、4時間ほどで自然分娩で出産しました。ですが、生まれた瞬間、赤ちゃんの泣き声が聞こえません。なんと赤ちゃんは、羊膜の中でスヤスヤと眠ったまま生まれてきたのです。医師が針で羊膜を破り、お尻を軽く叩くと――「おぎゃあ!」と泣き声が!本当にホッとしました。
医師によると「この子は、ある意味“奇跡の子”です。羊膜に包まれたまま生まれてくるのは本当に珍しいんですよ」とのこと。羊膜がとても丈夫だったため、途中で破けず、そのままの状態で誕生したのだそう。無事に生まれてきてくれたことに安堵し、深い感動を覚えました。そして、子どもが大きくなってから「あなたは奇跡の子なんだよ」と伝えたいと思っています。
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卵膜に包まれたまま生まれてきた場合、出生直後に医療者が速やかに膜を破り、肺呼吸へ移行できるよう対応します。生まれてすぐに泣き声が聞こえないと不安になりますが、赤ちゃんの状態やおこなわれている処置の意味を説明してもらえるだけで安心しますよね。いつかお子さまにこの出来事を話すときには、「あなたは大切に守られて生まれてきたんだよ」と、温かな言葉で伝えてあげたいですね。
著者:石井こころ/40代 女性・主婦。2児の母。推し活が日々の活力。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)