新年度がはじまりご自身やご家族の環境が変わった方も多いと思いますが、新しい制度が始まったり、物やサービスの値段が変わったりと、生活環境も4月から変わった点が多くあります。その中で多くの方に関わるポイントをお伝えします。
主な物やサービスの値上げ・値下げ
①食卓塩の値上げ…食卓塩100g/73円→98円(標準販売価格・税込)24年ぶりの値上げ
②食料品の値上げ…トマト加工品、棒状アイス、ウイスキー、カップスープ等
③東京ディズニーリゾートの入園料値上げ…1デーパスポート・大人/6900円→7400円
④一部の地域で水道料金の値上げ…例:千葉県君津市 平均約16%、大阪府吹田市 平均5.5%の値上げ (値上げしていない地域も多くありますので、ご利用の水道局ホームページ等でご確認ください。)
⑤輸入小麦の値下げ…政府が民間に売り渡す金額を7.1%引き下げ
⑥燃油サーチャージがゼロに…日本航空・全日空の燃油サーチャージが6年半ぶりにゼロに
主な医療・社会保険の負担増・負担減
①国民年金保険料の負担増…月額保険料/平成27年度15,590円→平成28年度16,260円
②大病院※への受診…紹介状なしに大病院※を受診すると追加負担/初診5000円以上、再診2500円以上
(※大病院とは、大学病院などの特定機能病院と500床以上の病院で全国に約250か所あります)
③介護保険料の負担増…月額保険料/平均88円の値上げ(40~64歳の平均・実際は収入に比例)
④雇用保険料率の負担減…保険料労使合計/年収の1.0%→年収の0.8%
⑤お薬手帳持参で自己負担減…6か月以内に同一薬局で調剤を受けた場合は自己負担3割の人で1回40円減額
主な税金の負担増・負担減
①エコカー減税の基準の厳格化…燃費基準が厳格化し、3月まで対象だったの3/4程度の車種が対象外に
②バイク等の軽自動車税の負担増…原動機付自転車、二輪車、小型特殊自動車等の軽自動車税が1.5~2倍に
例:50cc以下の原動機付自転車 平成27年度 1,000円→平成28年度 2,000円
③ジュニアNISAスタート…未成年者の年間80万円までの株式・投資信託の運用が非課税に
④2世帯住宅のリフォーム減税…3世代同居家庭のリフォーム費用の10%(最大25万円の減税)
主なその他の変更点
①電力小売り全面自由化…電力会社を自由に選択できるように
②ゆうちょ銀行・かんぽ生命の限度額増…
ゆうちょ銀行の貯金限度額/1000万円→1300万円
かんぽ生命の加入限度額/1300万円→2000万円
③児童扶養手当の引き上げ(ひとり親家庭が対象)…月額/41,990円~9,910円→42,230円~9,990円
上記でお示ししたのは一部の内容です。よく利用するサービスや物の値段については4月から変更がないかを確認してみてください。
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等、多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。