

対照的な子どもたちの性格
私の息子は、誰にでも物怖じせず声をかけ、素直に感情を表現するタイプでしたが、少々調子に乗りやすい一面もありました。注意されるたびに大きな声を出して反抗するため、支援センターではどうしても目立つ存在になっていたのです。
一方、よくお会いするママの息子さん・Aくんは、私の息子とは対照的。いつも静かで、お友だちと遊ぶというよりはママの近くにいるような、穏やかなタイプのお子さんでした。
予想外の言葉にビックリ
ある日の支援センターでのこと。先生の「もうすぐ終わりの時間だから、お片付けを始めようね」という声かけで私が片付け始めると、息子が「まだ遊びたかったのに!」と泣き出し、私に怒りをぶつけ始めました。
そのとき、ふとAくんのママと目が合いました。「やっぱり、うるさい息子を迷惑に思っているんだ」と肩身が狭い思いがしたのを覚えています。結局、息子は泣きながらも一緒に片付けをしてくれましたが、その後もぐずり続けて帰るタイミングを逃してしまい、教室に残ったのは私たち親子を含め数組だけになりました。すると、Aくんママが私のほうへ歩み寄ってきたのです。
一瞬ドキッとしましたが、彼女の口から出たのは予想外の言葉でした。
「いつもこうやって感情を100%出せていて、いいですよね。うちの子は感情をあまり表に出さないので、羨ましいです」
とっさに「いつもうるさくてすみません。でも、そんなふうに言ってもらえると本当に心が救われて、うれしいです」と伝えると、Aくんママはニコッと笑ってくれました。それをきっかけに、支援センターで会うたびにお話するようになり、私たちはすっかり仲良くなりました。
ずっと嫌われていると勘違いしていましたが、話しかけてもらったおかげで視線の理由もわかり、今では気軽に会話を楽しめる仲になれました。
現在、息子たちは4歳になり、同じこども園に通う大親友です。息子は相変わらずやんちゃ盛りですが、Aくんも良い意味で自己表現ができるようになってきて、互いの成長を感じています。これからもAくんママとは育児の悩みを共有し、共に奮闘していきたいと思っています。
著者:藤井 はな/30代女性。2017年生まれの女の子と2021年生まれの男の子のママ。出産を機に専業主婦になり、たまに在宅ワークをしている。元気いっぱいでやんちゃな2人に振り回されながら毎日育児に奮闘中! 趣味はピアノを弾くことと、簡単でおいしい料理を作ること。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)