インドネシアで第1子を出産し、現地人の夫と初めての子育てをしている私が、海外でラクだと感じたことや驚いたことなどを紹介します。育児用ミルクの作り方をはじめ、日本のやり方がすべてではないと知ることで、うまく手を抜くなど、工夫する余裕ができました。
時短!裏技的「育児用ミルク」の作り方
一般的な育児用ミルクの作り方は、粉ミルクを熱湯で溶かしてから人肌に冷ますので、時間がかかります。一方、海外式を取り入れた私は、まず少量のお湯でミルクを溶かし、そこに常温の軟水ミネラルウォーター(※)を足して、人肌の温かさにして飲ませます。
そうすることで、泣いている赤ちゃんにもすぐに飲ませることができ、特に夜の授乳の際に助かりました。フランスでは常に常温で与えるらしく、日本ではどうして人肌に温めるのか不思議だという話もあるようです。
(※)心配な方は、湯冷ましや赤ちゃんのミルクの調乳用として市販されている水をご使用ください。
産後の赤ちゃんは疲れている?!
インドネシアでは、産後多くの人から「赤ちゃんも大仕事を終えて疲れているのだから、早くマッサージをしなさい」と言われて驚きました。
ベビーマッサージと言うと、日本ではママとの触れ合いを重視したものが多いですが、こちらではベビースパと呼ばれる場所があり、専門家が本格的なオイルマッサージをしてくれます。わが子の場合は、生後2週間で1時間弱のマッサージを受け、個人差があるとは思いますが、寝つきや機嫌がよくなった気がします。
後悔……新生児期に多用すればよかった「布おむつ」
もともと布おむつ育児に興味があったのですが、産後は無理をしないようにと生後2カ月のころから、紙おむつも併用して布おむつ育児をスタートしました。しかし、今思えば新生児のときこそ布おむつを多用すればよかった……と思うのです。
新生児は排泄回数が多いためにおむつ代がかさみ、その割に量は少ないので、布おむつでも簡単に洗濯できたと思います。また、布おむつを使い始めたら、いつ排泄したか親がすぐに気付くのでトイレのタイミングがわかるようになりました。
海外での子育ては「~しなければならない」ということが少ないと感じています。「洋服を絶対汚したくない」ではなくて、「洗えばいいか」と開き直ったり、肩の力を抜いて子育ができるのです。「大事に至るわけではないから」と言って、子どもの興味を優先して大らかに子育てしているママ友もいます。私自身も「まぁ、いいか」と許容範囲を広げることでストレスが軽減し、心の余裕ができて笑顔が増えました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※調乳する際にミネラルウォーターを使用する場合は、パッケージに記載されている成分や硬度を確認し、できるだけ硬度の低い軟水を使用してください。
著者:小倉そら
インドネシアで第一子の娘を出産。現地人夫と、日本とは違った子育てを体験中。海外での子育てを紹介、執筆している。