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「好きなのよね?」両親に“夫は脂多めのステーキ好き”と伝えたら…後日、なぜか夫の苦手なものが大量に並び!?

高級食材はいただけると嬉しいものですが、それが必ずしも正解とは限らないのが難しいところ。これは新婚時代、帰省先の実家で受けた「予想外すぎるおもてなし」に、夫婦で冷や汗をかいた忘れられない思い出です。

夫の「好物」という誤解が一人歩き

長女がまだ0歳で、私たちが結婚して間もないころの年末年始のことです。実家に帰省すると、両親が「ごちそうを用意したわよ!」と張り切って準備してくれていたのは、大量の大トロの刺身でした。

 

どうやら両親の中で、「娘婿は大トロが大好きらしい」という思い込みが出来上がっていたようです。事の発端は、以前私が「夫は脂ののったステーキが好き」と話したこと。それがいつの間にか、両親の頭の中で「脂がのったもの=大トロ好き」に変換されて伝わってしまったのでした。

 

誰も手を伸ばさない大トロ…

目の前の立派な大トロは、見るからに脂がのっていて、いかにも高級品。ところが、実は夫は大トロが得意ではありません。ステーキのサシは好きでも、生魚の脂がダイレクトにくる感覚は苦手だったのです。

 

しかし、「◯◯さん(夫)、大トロ好きなんだよね?」と、娘婿が喜ぶ姿を想像してワクワクしている両親を前に、ガッカリさせるようなことは言えません。夫も私も、あまりの量に一瞬言葉を失いましたが、夫はすでに「完食するぞ!」と覚悟を決めたような顔をしています。

 

実は私も大トロが苦手で、準備した両親自身もそれほど好きではないという皮肉な状況。私もいつもより頑張って箸を進めましたが、ありがたさと苦しさが入り混じった複雑な表情で、ほぼ一人で大トロをたいらげていく夫の姿は、今でも忘れられません。

 

 

まさかの「追い大トロ」で夫はダウン

ようやく一皿食べ終え、一息つこうとしたそのとき。母が笑顔で冷蔵庫を開けて放ったのは、「まだあるわよー!」という衝撃の一言でした。そこからさらに、もう一皿の大トロが登場したのです。

 

さすがに夫も限界を迎えたようで、丁寧にお断りしましたが、両親は「遠慮しないで」と聞く耳を持ちません。そこで私が「最近、二人とも脂っこいものをたくさん食べられなくなっちゃって」と助け舟を出し、なんとかその場をフォロー。残りは持ち帰らせてもらい、後日、自宅でマグロのたたき丼にリメイクして、ようやく消費しきることができました。

 

 

その後、私は母に会うたびに「夫は実は大トロが苦手なんだよ」という事実を伝え続けました。それがようやく浸透し、食卓に並ばなくなるまでには3、4年かかりましたが、最終的に「年をとると大トロって重くなるわよね」と母が理解してくれたときは、心底ホッとしました。

一度「好物だ」と思い込まれると、良かれと思って毎年用意してくれるのが親心というもの。そのやさしさがありがたいからこそ、早い段階で好みを正しく伝える大切さを学んだ出来事でした。高級食材であればあるほど、その扱いには注意が必要だと、今でも年末が来るたびに思い出します。

 

 

著者:大野肉美/40代女性・主婦。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」

イラスト:ちゃこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

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