予期せぬ断乳
生後1カ月ころから完全母乳で育った私の娘。 「おっぱいはもういらない」 と言われるまでは授乳したいと思っていましたが、娘が1歳を過ぎたころから第二子について考えるようになりました。
娘を不妊治療で授かり、第二子も不妊治療でないと授かるのは難しいと言われていたわが家。通院先の先生と授乳について相談した結果、「投薬があるため断乳をしたほうがいいだろう」ということで急遽断乳を決意することになりました。
断乳は予想以上にスムーズ
1歳を過ぎていた娘は離乳食をしっかり食べていたため、断乳に向けて日中の授乳から回数を減らしてやめるようにしました。
眠くなったり不安を感じたりするときに母乳を欲しがることがあったものの、抱っこや歌で落ち着かせておっぱいから離れられるように。夜の寝かしつけでは母乳の威力が抜群だったので私にも覚悟が必要でしたが、娘に 「もうおっぱいとはバイバイね」 と言い聞かせると、数日で昼も夜も断乳をすることができました。
母乳は欲しがらなくなったけれど…
おっぱいから離れた寂しさを埋めるため、夜は特に娘をぎゅっと抱いて寝ていました。すると、断乳から数日経ってやたらと私の頭を触るようになった娘。髪の毛がぐしゃぐしゃになるくらい頭を撫で回すのです。
どうやら母乳の代わりになったのは私の頭と髪の毛だったよう。しかも不思議なことに私以外の頭ではだめで、寝ているときに間違って夫の髪の毛を触った娘が 「これじゃない!」 と叫んだことには驚きました。
とにかく私の頭と髪の毛が大好きな娘。4歳を過ぎた今でも頭を撫で回して寝ています。夫とほとんど髪の毛の長さが変わらない私ですが、どうして手の感触だけで違いを判別しているのかが不思議で仕方がありません。ボサボサになるので髪の毛が伸ばせませんが、触らなくなったら寂しくなるなと思う近ごろです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO
イラストレーター/まっふ