初めて褒められた!
私は小さな胸がコンプレックスで、大人になり結婚、妊娠しても一般的に見ると小さなままでした。やがて出産し、「小さい胸でごめんね」とわが子に思いながら授乳していたときのこと。母乳の指導をしてくれた助産師さんから「母乳を飲ませやすい良い胸の形をしているよ」と褒められたのです。
驚きながら「胸が小さいから出にくいのかと思っていました」と答えた私に、「大きさは関係ないよ。大きくても母乳が出にくい人もいるし」と教えてくれました。別の日にも母乳マッサージをしてくれた他の助産師さんに「母乳が勢いよく出る。マッサージしなくていいぐらい」と言われたのです。
思うように母乳が出ない…
母乳を飲ませやすい形で、勢いよく出るということは、完全母乳ができる!と意気揚々と退院した私。しかし、自宅で母乳生活を始めると、何度あげても思うように量が出ない日が続きました。
結局、母乳の量はなかなか増えず、心身ともにしんどくなってしまい、最終的には完全ミルクに……。せっかく母乳を飲ませやすい良い形の胸なのに、うまく授乳ができず、とても悔しい気持ちになりました。
助産師さんなどに相談したわけではないので自分の推測ですが、おそらく飲ませ方がよくなかったことと、母乳を作るための水分が足りなかったのかな、と思っています。普段あまり水分をとらないため、授乳中は水分補給を意識していましたが、母乳の量を増やすほどの補給ができていなかったのも一因だったかもしれません。
人生で初めて胸のことを褒められうれしくなった私ですが、結果として褒められた点を生かすことができず悔しい思いをしました。胸の形だけに頼らず、病院や専門家に相談するなどして、母乳の量を増やす努力をすべきだったと思います。
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胸の大きさや形と、母乳の出やすさ・量には実は直接的な関係はありません。母乳の分泌は、授乳の頻度や赤ちゃんの吸い方、ママの体調、水分や栄養の摂取量、ストレスなど、さまざまな要因が影響します。
特に、赤ちゃんの口がしっかり乳輪まで含められているかといった飲ませ方や、こまめな授乳は、母乳分泌を促すうえで大切なポイントです。また、授乳期は自分が思っている以上に水分を必要とするため、喉が渇く前から意識的に水分補給をおこなうことも重要とされています。
また、入院中は分泌が順調でも、退院後の生活環境の変化によって母乳量が減ったように感じるケースも少なくありません。「完全母乳で育てなければ」と思い詰めてしまうと、かえって心身の負担が大きくなることもあります。
母乳でも育児用ミルクでも、赤ちゃんが元気に育ち、ママが無理なく続けられる方法がそのご家庭にとっての正解です。悩みや不安があるときは、ひとりで抱え込まず、助産師や医療機関、自治体の育児相談窓口など、身近な専門家に早めに相談してみてくださいね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:阿部 こはれ/30代女性。2020年生まれの息子と、2021年生まれの娘のママ。息子は鉄道大好きな子鉄。私自身は食べることと旅行が好きで、全国に旅行へ行くのが夫婦の目標。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
※AI生成画像を使用しています