衝撃の出産祝い
いわゆる『片付けられない女』の義母。義実家の寝室はタンスと衣装ケースで埋め尽くされ、洗面所や階段にまで、ものが置かれている始末。「地震が起きたらヤバいな」という環境です。
何度か片付けてほしいとオブラートに包んで言ってみたのですが、義母にとってはすべて大切な思い出の品だそう。ひとつも捨てられないとのことだったので、私もいつしか説得することをあきらめました。
その後、長男を出産し、産院で過ごしていた私たち家族。そこに、義両親が出産祝いを持って、車でやってきました。大きな段ボール箱の中に入っていたのは……
アヒルのおまる。
もともと白かったであろうそれは、経年劣化で黄ばんでいたのです。
「どうかしら~?」と浮かれる義母をよそに、そのおまるを見た夫は赤くなってプルプル震え、「なんでこんなものを……」とつぶやきました。夫によると、このおまるは夫が小さいころに使っていたものだそう。
当時、夫は30代半ばだったので、このおまるは30年以上もしまいこまれていた計算になります。怒りに震える夫に気づいていないのか、「まだまだあるわよ~」と義母。
続いて取り出したのは、これまたシミだらけの布おむつ。こちらも、夫が使っていたものだそうです。夫が「こんなもの、もう捨ててくれ!」と言っても、義母は「洗ったから大丈夫よ」と聞く耳を持ちませんでした。
結局、激怒した夫がおまるも、布おむつも、段ボールに放り込み、義両親を追い返しました。こちらの意見に耳を傾けず、一方的に押し付けようとした義母への夫の怒りはおさまらず、そのまま私たち夫婦と義両親は疎遠になっていきました。
ものを大事にすることはいいことで、わざわざ探してくれたのは、孫への愛情もあったのでしょう。気持ちはうれしいのですが、夫の言う通り、息子に使用したいと思うものではありませんでした。せめて、義母が夫の意見を聞こうとしてくれていたら、展開は違ったかもしれません。相手が望んでいないのに押し付けることを私自身もしないよう、気をつけようと思った出来事でした。
著者:さくらはなこ/50代女性・主婦。年子男児のママです。転勤族&激務の夫と一緒にいろんな場所で暮らしました。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています