霜降り和牛のすき焼きを見て不安になったワケ
年末、義実家へ帰省したときのお話です。私の義母はとても料理上手で素敵な人なのですが、実は少し家計が苦しく、以前から私たちにお金の借りがある状態でした。そのため、事前に「年末だからといって、贅沢なものは用意しなくて大丈夫ですよ」と、気遣いのつもりで伝えておいたのです。
ところが、いざお邪魔してみると、夕食に用意されていたのは豪華な「すき焼き」でした。器には、見るからに高そうな霜降り和牛が山盛り。 私たちは「もしかしてボーナスでも入ったのかな?」と顔を見合わせ、その場では大喜びでご馳走になりました。ですが、お肉を頬張りながらも、心のどこかでは「本当に無理していないかな?」という不安が拭えませんでした。
滞在中はゆっくりと楽しい時間を過ごし、私たちは自分たちの家へと戻りました。異変があったのは、その翌日のことです。夫のスマホに義母から電話があり、「お金を貸してほしい」と相談があったというのです。
理由を聞くと「親族が困っているから」の一点張り。ですが、本当の理由はわかりません。「返ってくる保証がない」というこれまでの経緯もあり、今回は夫からきっぱりとお断りしてもらいました。本当に親族のためなのか、それとも年末の無理がたたったのか……釈然としない気持ちが残ります。
義母は常々「家計簿をつけているから管理は完璧よ」と言っていました。確かに家の中はいつも綺麗で、お布団や座布団も新しいものばかり。でも思い返せば、あんなに豪華な食事を並べていたのに、義母自身はほんの少ししか食べていなかったのです。どこで帳尻を合わせているのか、その実態は今も謎のままです。
義母は見栄を張ってでも、豪華な食事で私たちと楽しいひと時を過ごしたい、喜ばせたいという気持ちがあったのかもしれません。でも、翌日にまたお金の相談をされたことで、正直複雑な気持ちになってしまいました。
私たちが求めていたのは、立派な霜降り肉ではなく、肩の力を抜いて過ごせる穏やかな時間でした。義母の本当の気持ちは今もよくわかりませんが、少なくとも私たち家族は無理はしたくないなと思いました。普通の食事で普通に笑えるような、そんな穏やかな日常こそが幸せなのだと改めて感じています。
著者:橋本みく/30代女性/1歳の子どもを育てている。パート勤務。趣味はゲーム。引っ越し準備でバタバタ中
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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