義父が謝ったワケ
仕事を終えて義実家へ娘を迎えに行った、ある日の夕方のことです。玄関を開けると、普段は厳格でめったに感情を表に出さない義父が、青ざめた顔で立っていました。
「本当に申し訳ないことをした……」
義父は深々と頭を下げながら、震える声で謝り始めたのです。
慌てて周囲を見渡すと、リビングの奥の方にある飾り棚が倒れ、義父が大切にしていた高価な骨董品が粉々に割れていました。
「娘は!? けがはないですか?」
私が慌てて尋ねると、義父は「けがはない、大丈夫だ」と答えながらも、さらに頭を下げました。
「お義父さん、頭を上げてください。娘が壊してしまったんですよね? こちらこそ、大切なものを台無しにして本当にすみません」
私は義父の隣に座り込み謝りました。しかし、義父の言葉は意外なものでした。
「違うんだ。私は、あなたから大切な娘を預かっていながら、目を離して危険な目に遭わせてしまった。それが何より申し訳ない」
義父は、大切な孫を預かりながら危険な目に遭わせてしまったことを、心から悔やんでいたのです。骨董品のことは一言も口にせず、ただ孫の無事を気にかける義父の姿に、私は胸が熱くなりました。
すぐに「娘が無事だったことが一番です」と伝えると、義父は少しだけ表情を緩め、「ありがとう」と小さく言いました。
この日を境に、義父はこれまで以上に孫の安全に気を配ってくれるようになります。厳格だった義父の、不器用で真っ直ぐなやさしさを知った一日でした。
著者:原彩香/20代女性/3歳の娘を育てている母親、会社員です。両親との同居を検討中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※AI生成画像を使用しています
【Amazonギフト券プレゼント♡】みなさまの体験談を募集しています!
妊娠中や子育て中のエピソードを大募集!「ベビーカレンダー」のニュース記事として配信、公開いたします。体験談を掲載させていただいた方の中から、抽選で毎月5名様に1000円分のAmazonギフト券をプレゼント。何度でも応募可能ですので、奮ってご応募ください♪どうぞよろしくお願いします!