「オバサン」呼びと、埋まらない距離
結婚後、高校生だったB奈ちゃんと同居が始まりました。しかし彼女は、私を名前ではなく「オバサン」と呼び、最初から強い拒絶を示していました。
「また勝手にお弁当入れたでしょ。余計なことしないでって言ってるじゃん」
そんな言葉を投げつけられることも珍しくありません。私は「アレルギーが多いと聞いていたから、市販のものは避けたほうがいいと思って……」と説明しましたが、「は? 余計なお世話。適当に食べるし」と、取りつく島もありません。
さらに、「オバサンみたいに太りたくない。見た目も気にしてないし。パパは40過ぎてもスラッとしてるのに」と、体型まであげつらわれました。「せめて呼び方だけでも考えてほしい」と伝えても、「母親面はしないで」と突き放されるばかりでした。
やがてB奈ちゃんは、私たちの結婚そのものを否定するように……。
「どうせパパのお金が目当てでしょ」
「寄生してるだけじゃん」
私は冷静に、「専業主婦になったのは、A男さんの希望だったの。仕事と子育てをひとりで抱えてきたから、家に誰かいてほしいって」と説明しました。しかし返ってきたのは、「もう子どもじゃないし、人がいるほうがストレス」という言葉でした。
崩れた夫婦関係と、私の決断
ある日、B奈ちゃんから「パパは最初から、あんたを家のことを任せる人として見てただけ。対等な結婚じゃないよ」と言われました。私は少し間を置いて、「そうね。実は、もう離婚の話が進んでいるの」と静かに答えました。
A男には、家庭を顧みない生活が続き、女性関係など信頼を損なう行動も重なっていました。私はその現実を知った上で、結婚を続けることはできないと判断していたのです。
B奈ちゃんは驚くどころか、「やった! 早く別れてほしいと思ってた」「さっさと出ていけばいいのに」と、喜びを隠しませんでした。そのとき、私ははっきり伝えました。
「この家を出る必要があるのは、私ではありません」
「……は?」
実はこのマンションは、結婚前から私が所有していたものです。その事実を伝えると、B奈ちゃんは言葉を失い、「じゃあ、私たちはどこに住むの?」と戸惑っていました。「それはパパに相談して。私は関与しません」。それ以上、説明する必要はありませんでした。
離婚後に届いた、意外な連絡
離婚後、A男は仕事や人間関係でつまずき、経済的にも厳しい状況に陥ったと聞きました。B奈ちゃんは、親戚のもとで暮らすことになったようです。その後、しばらくしてB奈ちゃんから連絡がありました。
「あなたがエステ会社を経営していたって、パパから聞いた……。金目当てだったのは、私たちのほうだった。ひどいことを言ってごめんなさい」。そう謝った後と、彼女は続けました。「大学を諦めたくない。少し援助してもらえませんか」と……。私は悩んだ末、きっぱりと断りました。一時の感情で関係を戻すことは、彼女のためにもならないと思ったからです。
「あなたは、私を追い出そうとした。これからは、自分とお父さんの人生を自分たちで立て直して」と伝え、連絡を終えました。
こうして私は、ようやく自分の人生を取り戻しました。B奈ちゃんは反発心の強い子でしたが、この経験を通して、現実や人の立場を少しでも学んでくれたなら――そう願っています。
距離を置くことも、時には必要な選択です。今はただ、互いにそれぞれの場所で前を向いて生きていければと思っています。
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再婚によって生じた価値観のズレや、家族間のすれ違いは、誰にでも起こり得る問題です。彼女は感情に流されず、自分の人生と尊厳を守る決断をしました。距離を取ることも、立派な選択肢のひとつだと感じさせられるエピソードですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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