職場復帰から1カ月——。生後6カ月を迎えたはるとくんは急な体調不良を起こすことが増え、そのたびにお迎えに来るよう、保育園から緊急連絡が入るようになります。
急な早退と休業を余儀なくされたあいかは職場への引け目を感じるだけでなく、はるとくんを病院に連れていくと毎回のように「大したことない」という診断を受け、「こんなに元気なのに……!」と苛立ってしまうのです。
今の状況を相談したいけど、夫は相変わらずの激務で…?














夫と話し合わなければいけないと思いつつも時間に追われ、現状は変わらないまま……。
そんな生活が続くなか、またも保育園から連絡が入りますが、あいかは着信に気づいたのにもかかわらず、その電話を無視するのでした。
「話し合わなきゃいけないのに、日々の忙しさで『面倒くさい』が一番にきてしまう」——。あいかの率直な気持ちだけでなく、目の下にクマを作り、午前中に帰宅したかと思えば、また午後から出社するような夫の状況では、話し合いの時間を持とうにも難しいのが現実なのかもしれません。
とはいえ、保育園からの連絡を無視していい理由にはなりませんよね。はるとくんに何かが起きたにもかかわらず保護者と連絡がつかないままでは、保育園は対応に困ってしまいます。また、一度でも電話を無視すれば、「無視してしまった……」という負い目を感じてしまい、保育園とのやり取りがよりストレスになってしまう可能性も。
しかし、責められるべきはあいかの対応だけではありません。家族のためにも休む間もなく働き、つかの間であってもわが子と顔を合わせられたかと思いきや、「誰……?」という表情で泣かれてしまう……。夫も苦悩しているのでしょうが、「任せっきりで本当にごめん」という言葉だけでなく、任せっきりの結果、あいかがどんな状況にあるのか、せめて自分から知ろうとする姿勢を持つべきなのではないでしょうか。
まえだ永吉