妊娠中がこんなに大変だなんて知らなかった! と驚いたのは私だけではないと思います。こんなに体調が悪くて本当に大丈夫なの? 赤ちゃんは……? そんな不安な妊婦生活中に私が発症した「目まい症」の体験についてお話しします。
私とつわりのファーストコンタクト
「うっ」と言ってトイレへ駆け込む主人公。次に登場するときにはうれしそうに微笑みながらおなかの上に手を置く。「できちゃったみたい……」なぁんてシーンを、みなさんも一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
私がつわりというものを初めて知ったのはドラマの中でした。妊娠すると吐き気を催すらしい、そう漠然と思っていたのです。その体調不良は一時的なもので、まさか数カ月も続くことがあるなんて想像さえしませんでした。
初めての妊娠。私の体どうしちゃったの?
気分がすぐれない、これってもしかして……? と妊娠検査薬を使用してみたら、結果は陽性。うれしい気持ちもありつつ、不安のほうが大きかったように思います。そんな私をもっとも苦しめたのが、妊娠17週ごろからの目まい。寝ている間まで目が回ってしまい眠れない……。
ついには洗濯機におなかをぶつけてしまい、これは危ない! と産院に電話したところ、耳鼻科の受診をすすめられました。目まいが耳鼻科で診察してもらえると知らなかった私は、半信半疑で受診してみたところ「目まい症」と診断されました。このとき、妊娠21週でした。
「目まい症」の診察と治療法
診察ではベッドで横になり、目の動きを診ていました。キョトキョトと目が動いてしまうのが特徴ということで、その様子を私も見せてもらうと、素人から見ても黒目が細かく動いているのがわかりました。これでは目が回るはずです。妊娠中ということもあり治療方法が気になるところですが、私の場合、薬はなし。教えていただいた簡単なストレッチをするだけで、症状がとても軽くなったのには驚きました。
ストレッチは、布団の上で座った状態から体を横に倒し、起き上がり、また反対側に体を倒すという「おきあがりこぼし」のような動きをするだけ。妊娠中でも可能な簡単なものでした。
目まいは妊娠中のマイナートラブルの1つだそうです。私もつわりの吐き気で目まいがするんだと思い込んでしまい、受診するのが遅くなってしまいました。どうしても目が回る……という症状がある場合は、耳鼻科に相談すると解決するかもしれません。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:田丸あかね
現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。