取り分けようとしたら強い口調で止めた義母
結婚して数年目、第1子を妊娠中の安定期に、義実家と一緒に外食をする機会がありました。場所は義実家がよく利用している和食店で、当時はまだ子どもはおらず、私は妊娠6カ月でした。
席に着くと、義父が「今日はみんなでシェアしよう」と言い、自然と大皿料理を中心に注文する流れになりました。料理が運ばれてくると、私は気を利かせたつもりで取り分け用の小皿を手に取り、義父や義母の分をよそおうとしました。その瞬間、義母が一瞬手を止め、少し強い口調で「それは私がやるから」と言ったのです。
その場は空気が止まったようになり、私は驚いてすぐに小皿を戻しました。義母はその後、黙々と全員分を取り分け、みんなにはたくさん、私には量をかなり控えめによそいました。
食事中、特に何かを言われたわけではありません。けれど、義母の表情は終始硬く、私が箸を伸ばすたびに視線を感じるようで、落ち着いて食べられませんでした。心の中では「何か悪いことをしてしまったのだろうか」と、ただ不安だけが膨らんでいきました。
後で夫に聞いて初めて知ったのですが、「義実家では外食でも取り分けは義母の役目で、勝手に触るのは失礼にあたる」という暗黙のルールがあったそうです。また、私の料理が極端に少なかったことについても、「妊婦はおなかが大きくなってくると、一度にたくさんは食べられないから」という義母なりの配慮だったとのこと。
「ルールは自分にとって当たり前すぎて説明が抜けていたし、料理の量も『母さんなりの気遣いだな』としか思わず、不安にさせてごめん」と夫は申し訳なさそうにしていました。善意のつもりだった行動が、逆に場の空気を悪くしてしまい、戸惑いと気まずさだけが残る外食となりました。
後日、夫から義母にそれとなく話してもらい、「知らなかっただけで悪気はなかった」と伝えたことで、大きなわだかまりにはなりませんでした。ただ、それ以降は義実家での外食では、先に動かず様子を見るよう心がけています。
家庭ごとに当たり前の感覚は異なり、善意が必ずしも好意として受け取られるとは限らないことを痛感しました。特に義実家では、自分の常識を押し付けず、一歩引いて観察する姿勢が大切なのだと、身に染みて感じた出来事でした。
著者:岡田愛/30代女性/結婚14年目のパート主婦。小学生の子ども2人の母で猫を飼っている
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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