手土産を受け取り拒否する義母
私が手土産として用意する物はお菓子や漬物など、ちょっとした食べ物系がほとんど。しかし、義母は毎度「あ~これ? 食べないわ~いらない」と平然と言い、突き返してくるのです。さらには用意した食べ物も「好きじゃない、センスがないわ」と言ってくるのです。
「それは心の中で思っても、口に出さなくてもいいのでは?」といつも思う私。それでも義母に「いらない」と言われないよう、毎回手土産を試行錯誤しているのですが、決まって受け取ってもらえません。夫は「気にしないで」とフォローしてくれますが、私の心遣いを平気で切り捨てる義母に少しうんざりしていました。
そこで先日、今まで渡したことのないドリップタイプのコーヒーをチョイス。それを義母に渡すと一瞬間があり、しばらくしていつものように「何よこれ! センスないわね、いらない!」と文句を言って突き返してきました。「これもダメか……」と私はガッカリ。
その後、子どもたちとの遊びを楽しんだ義母が帰ると言うので、玄関先で見送ることに。そのとき娘が「ばあば、また来てね〜」と義母の腰まわりをぎゅっと抱きしめたのです。すると同時に、グシャッとという袋が潰れたような音が聞こえました。
その音に家族みんなで「ん?」と首を傾げます。よく見ると、義母の着ているセーターのおなかまわりがぽっこりしている様子……。さらによーく見ると、先ほど突き返されたドリップコーヒーのパッケージがはみ出していました! どうやらセーターの中に入れ、落ちないように裾を折っていたようですが、娘が抱きついたことにより、ずれてしまったのでしょう……。
本心ではコーヒーを気に入っていた義母が、隙を見てドリップコーヒーを持ち帰ろうとしていたようです。さすがに気まずそうな義母……。ひとまず笑顔で「次からもそのコーヒーを準備しておきますね!」と伝えておきました。義母は気まずそうに「そ、そうね……」と、ひと言だけ言って帰って行ったのでした。
どうやら義母は昔、義父の母親から同じようなことをされていたそう。そのため自分が義母になったときに、嫁にしてやろうと決めていたと言います。これ以降、手土産に文句を言わず、受け取ってくれるようになりました。
義母に文句を言われて「私はセンスがないんだ」と思っていましたが、義母も必ずしも本音で言っているわけではないと、勉強になった出来事です。
著者:佐野ちか/30代女性・パート。8歳の息子と4歳の娘を育てながら、週5回パートに出るワーママ。自分のしたいことも楽しむアクティブ系女子。真面目でやさしく研究熱心な息子と、ポジティブで明るくひょうきんな娘に癒やされる日々を送っている。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています